親子農業食育教室は震災による放射能災害の影響で、田畑が耕作されずに放棄されているのを見て、何とかして農業の復興ができないかを考えたことから始めました。
福島県の相双地区は震災による原発事故によって放射性セシウムが広範囲に撒き散らされました。
震災から4年が経ち、生活圏除染も始まっていますし、空気中の放射能の値は(空間線量率)も随分下がっています。
しかし、詳しく調べてみるとやはりまだ震災から手をつけていない畑などの表土には放射性セシウムが止まっていると考えられています。
農作物への不安や心配をなくすにはそうした表面に溜まっている放射性セシウムを取り除き、自分の手で測定や農作業をやってみるしかないと考えました。
そこで、私は昨年自分で小さな花壇を除染してナス、ピーマン、唐辛子、ジャガイモ、大根、白菜などの野菜を作る練習をしてきましたた。
親子農業食育教室では南相馬サイエンスラボ敷地内のもう一つの花壇を同様に除染してきちんと測定してからそこで自分たちで野菜を育て、きちんと測って、調理して食べるという農作業を通して、震災からの農業復興には正しい理解と行動が大切であることを知ってもらうことを目指しています。
正しく自分の目で見て自分の手や頭を使って体験を通して放射能災害からの復興について考えてみましょう。
浦上食品・食文化振興財団助成金