開催日時:平成27年3月15日(日)10時から13時
場所:南相馬サイエンスラボ(原町第一小学校裏)
目的:放射能災害を受けた南相馬市の農業復興
活動資金:公益財団法人浦上食品・食文化振興財団平成26年度東日本大震災復興支援助成金
コンセプト:自分で育てて、きちんと測って、調理して食べよう!!
参加者:8名(内こども3名、スタッフ4名)
内容:放射性セシウムと除染結果に関する説明、空間線量率測定と表土はぎ、土の入れ替えと蕎麦の実播種、薪割り、火おこし、野外調理、試食
活動の様子:以下の通り
1、放射性セシウムと除染結果に関する説明
2、空間線量率測定と表土はぎ
3、土の入れ替えと蕎麦の実の播種
4、1升のお米を計ってお米とぎ
5、カレーに使う野菜の下ごしらえ
6、薪割り
7、火おこし
8、カレー調理と火の後始末
7、火おこし
8、まとめ
今回の畑の除染は震災後放置されていたサイエンスラボ敷地内の花壇で行いました。まず自分でイベントの数日前に畑の地上1mでの空間線量率測定を行い、室内と全く差がないこと(0.14 microSv/h)を確認後、土の表面から5cmずつ表土を別々のバケツに集めました。そうして集められた土の放射性セシウムを検出しました。その結果は予想通りのものでした。震災からおよそ4年が経過していても、放射性セシウムは土の表面にほとんどが留まっていることがあらためて確認されたのです。
そうしてあらかじめ測定していたデータを参加者に示したところ、当初は私がすべての作業を行う予定でしたが、参加者の保護者の方から「こどもたちに体験させたい」との申し出があり、こどもたちからも「ぜひやりたい」との希望があったため、マスクと手袋を着けて作業を行ってもらいました。
こうして除染によって出た土は除染に関する市民相談窓口に問い合わせたところ、現在生活圏除染をしているJVの方が持って行ってくださるとのことでした。
南相馬サイエンスラボが行うこうした取り組みは小さなものですが、科学的に仮説を立て、実験を行い結果を考察して作業に応用するという科学の基礎を参加者とともに学んでいるのです。こうしたことを南相馬市で今も不安を感じていらっしゃる方に体験を通して学んでもらいたいと常に考えております。
除染した畑に次回以降野菜の苗を植えて育てていきます。そして夏には夏野菜カレーを作って食べる予定です。今からそれがとても楽しみです。