クリスマスも過ぎ、忘年会シーズンも終わり、いよいよ新年を迎える準備でお忙しいことと存じます。一年の疲れが出て、お風邪を召された方も多くいらっしゃるようですね。お大事になさってください。
さて、冬は空気が乾燥し気温も低いので大気の揺らぎが少なく、星空を観察するには最適な環境が整っています。寒いことを除けば全天に一等星がたくさん見えますし、最高の夜空を楽しめそうです。
ところでみなさんは冬の大三角形というものをご存知ですか?夏の大三角形と並んで、理科の教科書(小学四年生)に必ず出てくる内容ですね。覚えるのが難しい方のために今回は図を用いて解説いたします。
まず、冬の星座として有名なものにオリオン座がありますね。オリオンはギリシャ神話では海神ポセイドンの息子として生まれます。生まれつき体格が良く、優れた狩人として有名でした。しかし、悲しいことにオリオンを愛していた月の女神アルテミスは双子の兄弟であるアポロンに騙されてオリオンを弓矢で殺してしまいます。
アルテミスの悲しみを知った父ゼウスはオリオンを月の女神アルテミスのそばに置くためオリオンを天に昇らせ星座にしたのだそうです。昔も今も男女の想いは切ないものですね
さて、そうしたオリオン座には三ツ星の左上に赤いベテルギウスという一等星があります。この星はなんと太陽の650倍の大きさを持つのだそうです。いつ爆発してもおかしくないそうで、もし爆発したら三日月と同じくらい明るく輝くと予想されています。
さて、この(1)オリオン座のベテルギウス、(2)オリオン座の左下に見えるもっとも明るい恒星シリウス(おおいぬ座)、(3)オリオン座の左に見えるプロキオン(こいぬ座)この三つの恒星をつないだ三角形を冬の大三角形と呼びます。
オリオン座にはベテルギウスの他にもリゲル(三ツ星の右下)という一等星があり、冬の夜空で最も見つけやすい星座だとされています。是非、みなさまも寒いのを少しだけ我慢して夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。なお、ウルトラマンのふるさとであるM78星雲(三ツ星の少し上)もオリオン座の中にありますので男の子にお話しするにも楽しみな星座ですよ。
本年は南相馬サイエンスラボを立ち上げ、来年4月のこども科学実験教室開校のために頑張ってきました。あと三ヶ月後には事業化が待っています。どうか今後とも皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
良いお年をお迎えください。ありがとうございました。
南相馬市には既に雪が降り、毎朝の風景も真冬のものになっていますね。お風邪など召されませんようにくれぐれもお体にはお気をつけください。
さて、今年の4月に「人々に実験や観察を通して科学の素晴らしさを伝える」ことを目的として設立した南相馬サイエンスラボは全8回の親子科学実験教室を予定通り全て開催することができました。
全8回の教室への参加者はのべ322人となりました。開始した当初はどれだけ集まってくださるか心配しておりましたが、いつもほぼ満員の状態を維持することが出来ました。みなさまのご理解とご協力に対して、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
理科が単なる暗記の科目ではなく、自分たちの身の回りのもの全てが学びの対象であることを伝えることは科学者あるいは理科教育者の使命だと感じています。
原発事故の被災地である福島県の浜通り地方は今でも居住が制限された地域が存在し、故郷を奪われてしまい慣れない土地での生活を余儀なくされている方が多くいらっしゃいます。
つまり、震災直後に外遊びが出来なくなったり、放射性セシウムによって広大な土地が汚染されてしまったことによって農業などの生活の基盤を失ってしまった人々が今も多くいらっしゃるということなのです。 しかし、幸運にも私たち南相馬サイエンスラボがある南相馬市原町区はその殆どが原発からの距離が20km以上あるため、放射能の不安とどのように向き合っていくかという様々な取り組みに挑戦することが出来る地域でもあるのです。
既に震災から3年半以上が経過し、南相馬市原町区内の空間放射線量はかなり低下しています。放射性セシウムがどのような性質を持っているのか、どのようにして除染すればいいのか、あるいは汚染されていたとしてもそれを取り除くにはどのように対処すればいいのか、そうしたことは既に多くの研究機関によって調べられ、手法が確さされています。
特に農業に関しては膨大な数の文献が報告され、田んぼも畑もその仕組みを理解して実践しさえすれば何ら恐れることは無いのだと言えるでしょう。
ただ、未だに私たち福島県人は県外の人々からの風評によって辛い思いをしています。夢や希望を奪われてしまったままの人々もいらっしゃいます。
ですから私たち南相馬サイエンスラボはそうした問題を解決するためのきっかけ作りを行う為、科学の基礎を親子で学ぶ機会を作ることを最優先課題として懸命に取り組んでまいりました。
南相馬市、南相馬市教育委員会、南相馬市立小中学校校長会、南相馬市市民活動サポートセンター、福島民報新聞社、福島民友新聞社、みなみそうまチャンネル、ひばりFM、info、南相馬市内のスーパー、コンビニ、公共施設、居酒屋、病院、床屋、ケーキ店、パン屋、弁当屋、その他数え切れないほどの団体や商店などのご協力を賜り、私たち南相馬サイエンスラボはある一定段階の目的を達成できたと感じております。
私たちは今後、来年4月に子どもたちに理科の教科書に沿った形で実験や観察を提供する理科専門の学習塾を開校する予定です。当然、南相馬市内の小学校や隣接する市や町などでの出前授業なども既に予定されています。 これまでご参加くださった方々からはこうした科学教室を長く続けて欲しいというお声を多数いただいておりました。また一方では大人向けの科学教室も開いて欲しいというご要望もございました。
こうしたご意見が集まることはそれだけ多くの方に私たちの活動の主旨をご理解いただけているからだと感じております。
ただし、従来の形での親子科学実験教室は先日の第8回で一応最後となります。今後ももちろん大きな天体イベントや科学イベントは計画いたしますが、まずは1−3月は開校のための準備に専念する必要があることを、どうかご理解ください。
また、既に始まっているものですが、先に挙げた放射能災害からの復興を目指す目的で親子農業食育教室という無料のイベントは今後も続けてまいります。南相馬サイエンスラボがどのようなところであるのか、何を子どもたちに提供する活動をしているのか、そうしたことにご興味やご関心をお持ちの方は是非南相馬サイエンスラボへお越しください。
南相馬サイエンスラボは原町第一小学校のすぐ裏にございます。今後もどんどん楽しいことを続けていき、科学や農業、エネルギーや自然の大切さなどを共通のコンセプトとして活動を続けてまいります。 どうか今後とも私たち南相馬サイエンスラボの活動に対してみなさまの温かいご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成26年12月23日 南相馬サイエンスラボ 代表 齋藤 実
今朝は南相馬サイエンスラボの庭にも雪が積もり、池の水も凍っていました。皆様風邪など引いていませんか?
さて、現在、南相馬サイエンスラボは来年度に事業化する「こども科学実験教室」の準備を行っています。今年の5月から毎月続けてきた親子科学実験教室も今月21日開催する「ろうそくを作ろう!!」が最終回となります。来年度の親子科学実験教室関してはまだ未定ですが、「こども科学実験教室」を事業化した後は、ひとまず親子農業食育教室にシフトしていくものと考えています。
そうした準備を進めていく中で、これまでの南相馬サイエンスラボの活動をまとめていく作業がございます。そこで、今回は今年の9月28日に開催した「稲刈りをやってみよう!!」で使用したバケツ稲の春から秋までの記録をスライドショーにまとめましたのでご紹介いたします。
来年はバケツの数をさらに増やし、こども科学実験教室や親子農業食育教室に参加される方と一緒にお米を作りたいと考えています。お時間がございます時にご覧ください。
毎日寒い日が続いていますね。南相馬サイエンスラボでは毎朝炭を起こして火鉢で暖をとっています。
さてこの度、南相馬サイエンスラボは北海道の学生ボランティアグループのあるぼら(アルバイトしてそのお金を集めて被災地などに寄付・寄贈する活動をしている団体)から顕微鏡4台の寄贈を受けました。北海道大学の学生を中心とした彼らは、これまでも各地にそうした寄贈を行ってきたそうです。今回は被災地の子どもたちの理科教育によって復興を目指している南相馬サイエンスラボの活動に賛同してくださったため、こうしたことにつながりました。
南相馬サイエンスラボは来年4月に小学生を対象とした「こども科学実験教室」を開校する予定です。そのために様々なものが必要となります。そうしたものの中でも顕微鏡というものは高価ですし、容易に準備することが出来ませんでした。今回、こうして彼らの頑張りが形となって私たちの元に届きました。今度は私たちがそうした彼らの頑張りに応える番です。どうか今後とも南相馬サイエンスラボのこども科学実験教室にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
最近冷たい雨が続いていましたが、お風邪など召されていませんか?さて、先月23日(日曜日)にひがし生涯学習センターで第7回親子科学実験教室「石けんを作ろう!!〜みずとあぶら〜」が開催されました。
家庭で使用されている石けんは何気なく使っていると、それが生活の中でどれだけ大切なものであるのかを忘れてしまいがちです。また、同じように家庭から出る廃油(てんぷら油)を使うと同じ石けんを作ることができるということもリサイクルや環境を考える上でとても大切な内容です。
今回の親子科学実験教室はまずはみずとあぶらの性質の違いを学び、次にあぶらから石けんを作ることができることをゲームを通して学びました。そして最後に実際に廃油から石けんを作って見ました。
その様子をこちらのページでまとめていますので、ご覧ください。
また、当日の様子はみなみそうまチャンネルでも放送されていますので、是非ごらんください。
冬の代表的な流星群である獅子座流星群が11月17日の夜から18日の未明にかけて極大期を迎えます。南相馬サイエンスラボは夢たびとBASEを借りて、観測会を行います。回りに人家が少なく、東側が開けている夢たびとBASEは星空観察に最高の条件が整っています。当日は豚汁、暖かいコーヒーなどを飲みながらお互いの夢について話をしてみましょう。是非お近くの方は御越し下さい。集合時間は夜10時です。南相馬サイエンスラボの天体望遠鏡も持ち込みます。
今朝は放射冷却現象の影響で全国的に冷え込んだようですね。お風邪などひかれませんようにお気をつけてお過ごし下さい。さて、南相馬サイエンスラボはこれまでも主に親子科学実験教室を通して様々な自然科学の話題を提供してきました。そんな中で重要なものに物質循環(リサイクル)やエネルギーの問題があります。
現代社会において、エネルギー人々の生活に欠かせないものとなりました。電気やガスを中心としたそうしたエネルギーはお料理やお風呂、暖房や冷房などの空調、そしてパソコンなどの電気として毎日利用されています。そうしたものはどのようにして生み出されているかを考えてみませんか?
南相馬市は残念なことに今から3年半前に起きた東日本大震災とそれに伴って発生した福島第一原子力発電所の事故によって放射能災害を受けました。時間経過に伴って放射能の値は下がり、除染の方法や放射能の人体への影響、被曝量の測定方法、食べ物に放射性セシウムがどの程度移行するのかしないのかなど、放射能に関する様々な実生活における知見が集まってきました。
科学者の立場として、原子力発電はその他のエネルギー生産方法と比較した際、桁外れなエネルギーを生産することができる手法であるという理由から、それを安全に活用する方法を見つけることさえできれば人類の今後を考える上で避けては通れないものであると考えています。
しかし、原子力発電所事故は福島県内の広い範囲に甚大な影響を及ぼし、それによって住んでいた土地を奪われてしまった人々が多くいることを考えれば、そうした手法が確立されるまでは簡単に再稼動を議論することがためらわれるというのは当然のことでしょう。
現在、様々な再生可能エネルギーの利用が全国で叫ばれています。太陽光、水力、地熱、風力など様々なものがありますが、それらを利用するには広い土地や設備を建設するための多額の資金が必要です。さらに、それらを活用するには全国の送電網に関する様々な問題を解決する必要があり、個人レベルあるいは小さな団体レベルでエネルギーに関して考えるにはやや敷居が高いように思います。
もちろんそうした様々な問題を市民活動によって解決しようと活動していらっしゃる方はたくさんいて、将来の南相馬市の復興を考える上でとても重要なものだと理解しています。
では、個人レベルでエネルギーに関して考えるにはどのような方法が適しているのでしょうか?それはおそらく木質バイオマスの活用が最適だと思います。わかりやすく言えば、これまで捨てていた紙や木を主に熱利用するために活用するということです。
南相馬サイエンスラボでは庭にかまどを作って、頻繁に飯ごう炊飯を行っています。大工さんから頂いた木片や製材工場で余った木っ端、ラーメン屋や居酒屋から頂いた使用済みの割り箸、日常生活で発生するあらゆる紙などを燃料として使っているのです。
そして先日、南相馬サイエンスラボに素晴らしいものが導入されました。それは火鉢です。中に炭を入れて暖をとることができる優れものです。毎朝、外のかまどで火を起こし、炭起こしを行って火鉢に入れるのです。仕事をしている時には足元に置いておくとそれだけでとても暖かく、どうしてこんな素晴らしいものが廃れてしまったのかとても残念な気持ちになります。
しかし、東日本大震災と原発事故を経験したことで、私たちは科学、農業、そしてエネルギーといった過去、現在、未来を考える大切な機会を得ることが出来たのではないかと考えています。どうか、電気やガスに頼りきった現代人の生活に明るい灯火を照らす可能性のあるそんなエネルギーに関して考えてみてはいかがでしょうか。
南相馬サイエンスラボはこの町の子どもたちにそうした科学に関して考えるきっかけを提供したいと考えて活動しています。どうか今後ともご理解とご協力をお願いいたします。
火鉢
火鉢で焼き芋
今朝は特に寒いですね。お風邪など召されませんようにお気をつけください。さて、先日あぶくま信用金庫本店で「南相馬復興トモダチ基金」の贈呈式が開催され、南相馬サイエンスラボ代表として参加してきました。
その模様が11月8日付の福島民報新聞、福島民友新聞朝刊に掲載されていました。こどもたちの教育によって南相馬市の復興を目指す私たちとしては大変ありがたい助成金です。今後益々気を引き締めて頑張ってまいりますので、よろしくお願い致します。
トモダチ基金目録
11月8日福島民報新聞朝刊3面
11月8日福島民友新聞朝刊14面
立冬を過ぎ、暦の上では冬がやってきましたね。さて、12月14日にスタートする予定の親子農業食育教室の予告編として南相馬サイエンスラボで栽培している大根を収穫し、放射能測定センターで放射能測定を行い、安全を確認してから調理して食べてみました。
南相馬サイエンスラボはこれまで今年の4月から理科が単なる暗記の科目ではなく、楽しいものであることを子どもたちと保護者の方に知ってもらうため、毎月一回、親子科学実験教室を開催してきました。そうした活動を通してわかったことは、南相馬市の主幹産業である農業の復興が遅れているという現状でした。
地震による家屋の倒壊や津波被害に加えて放射能災害を受けた南相馬市では、震災から3年半経った今でも、耕作されていない田畑が広がっています。私たち南相馬サイエンスラボは、子どもたちに夢を見つけるきっかけ作りを行うために活動しています。
震災前には当たり前にたくさんの人々がやっていた家庭菜園が出来なくなっている現状、農業を諦めてしまった人々、。私たちは今年の4月に自分達で小さな花壇を除染して畑にしました。そして育てた農作物をきちんと測定して安全を確認してから調理して食べています。
そうした一手間かかることを繰り返していくことで、やがて放射能に対する心配や恐れがなくなっていくのではないかと信じています。もし、ご自宅でそうしたものをどうやればいいのかわからなかったり、農業以外にも科学や理科にご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非一度南相馬サイエンスラボへお越しください。
私たちは夏涼しく、冬暖かく、野馬追という日本有数の素晴らしい歴史文化がある南相馬市から、そうした被災地の復興モデルを発信していけたらと思っています。以下にまとめた動画を載せていますので、是非ご覧ください。
寒い日が続いてますのでお体にはお気をつけください。さて、9月28日に行った第5回親子科学実験教室「稲刈りをやって見よう!!」の様子をまとめたテレビ番組がインターネットで見れるようになっていました。親子科学実験教室に参加したことがない方や、参加してみたいけどどんなものか知りたい方などがいらっしゃいましたら是非ごらんください
気温の変化が激しいので、風邪をひきやすいようです。お気をつけください。さて、南相馬サイエンスラボは11月1日2日の二日間、福島県岩瀬郡天栄村を訪問し、出前親子科学実験教室「カッテージチーズを作ろう!!〜ものがみずにとけるしくみ〜」を行ってまいりました。
当日はあいにくの雨模様だったため、お役さんの数は少なかったのですが、授業を受けた保護者の方からは
「先生のお話が面白く、分かりやすかったです」「難しい言葉を使わないで、わかりやすく授業をされているのでとても楽しかったです」
「是非天栄村にまた来てください」
などのコメントをいただき、大変嬉しく思いました。
また当日偶然にもふくしま隊とも再会(南相馬市の盆踊り大会でお会いした)し、一緒に授業を体験していただきました。ふくしまの復興のために頑張っていることは同じですので、とてもたのしい授業になりました。当日の写真をいくつか示します。
ものがみずにとけるしくみ(午前の部)
カッテージチーズを作ろう!!(午前の部)
集合写真(午前の部)
ものがみずにとけるしくみ(午後の部)
カッテージチーズを作ろう!!(午後の部)
集合写真(午後の部)
ふくしま隊と記念撮影
また来年も行きたいです。
今夜から少し天気が下り坂のようですね。さて、明日11月1日は天栄村のお祭りです。以前、NPOなどの集まりで天栄村の方(天栄むすびや)とお話しする機会があり、今回のお祭りで南相馬サイエンスラボは南相馬市をPRするため、出前親子科学実験教室を現地で開催することになりました。
今回はこれまで行ってきた親子科学実験教室の中で最初の「カッテージチーズを作ろう!!〜ものがみずにとけるしくみ〜」をフルバージョンでやってきます。午前と午後の2回公演という初めてのことなので、頑張らなければと思っています。
また、今回は南相馬サイエンスラボ会員であると同時にそろばん塾ピコの代表でもある佐藤晃大さんにもお手伝いいただくことになっております。こどもの教育によって復興を目指すという気持ちは同じなので、大変心強く感じています。
お祭りや出前講座の様子はまた後日ご報告いたします。
日が追うごとに暗くなる時間が早まってきていますね。さて、本日ふくしまFMで南相馬サイエンスラボに関する放送がございました。福島県内で復興のために頑張っている個人や団体を取材しているFace to Smileという番組です。以下のリンクから放送を聞くことができます。ご都合がよろしければお聞きください。
平成26年10月30日 Face to Smile Podcast
10月もそろそろ終わり、だいぶ日が短くなってきましたね。さて、みなさんはご家庭で使った天ぷら油をどのように処理していますか?家庭で使用する食用の油のほとんどは植物油だと思います。この使用済みの油は下水などに流してしまうとそれをバクテリアが分解するのにとても時間がかかるため、環境汚染の原因となります。
そこで、昔から行われてきたものの1つに廃油からの石けん作りがあります。廃油を下水に捨てるのではなく、生活で有効に使うことのできる石けんとして活用しましょうというものです。
石けんは高校の化学(有機化学)で必ず習う内容ですが、忘れてしまった方のために石けんの定義をおさらいしましょう。石けんとは高級脂肪酸のナトリウム塩のことを指します。石けんは油の一部を苛性ソーダで加水分解することで油を水と馴染みやすい構造に変化させる反応によって作られます。
ところで、よく洗濯や食器洗いなどに使われている洗剤は主に石油から作られるため、石けんに比べると手荒れの原因となったり、洗浄力が石けんよりも劣る、石けんに比べると生分解性に乏しいので環境汚染の原因となるなど、色々な問題があります。一方,石けんは材料となる植物油が天然成分なので、肌にも優しいですし、環境にも優しいので、是非一度作ってみることをお勧めいたします。
実は私も含めて、南相馬サイエンスラボ会員はほとんど石けん作りの経験がなかったため、先日参加を呼びかけて石けん作りの練習会を開催いたしました。その様子を以下に示します。
廃油を集めました
苛性ソーダを水に溶かして
油を加えて混ぜて
次の日には固まっていましたが上澄みが、。
上澄みは中性でした。反応せずに残った油のようです。
*石けんを作ろう!!の本番は11月23日(日)です。
秋も深まり、徐々に肌寒い日が増えてきましたね。さて、冬が近づいてくると空気が乾燥し、気温も下がるため、晴れた時には星がとても良く見えます。そんな中で皆様にお勧めしたいのは昔から日本人に親しまれてきた昴(すばる:別名プレアデス星団)です。
昴は数十個の青白く比較的若い星々が集まっているもので、冬の空のダイアモンドとも呼ばれています。この明るい星の集団は望遠鏡や双眼鏡で観察すると本当に美しいものです。是非この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか。
それでも、どこにあるのかわからない方もいらっしゃると思いますので、下の方に昴の位置を探すやり方を示します。冬の代表的な星座であるオリオン座の三ツ星をつないだ線を右方向に伸ばしていくと明るい星のかたまりを見つけることができるでしょう。それが昴です。
南相馬サイエンスラボではこの時期、毎晩望遠鏡で星空を観察しています。そうした夜空を望遠鏡で見てみたい方はお気軽にお越しください。
南相馬サイエンスラボは人々に実験や観察を通して科学の素晴らしさを伝えるために平成26年4月に設立された団体です。南相馬市は東日本大震災とそれに伴って発生した福島第一原子力発電所の事故によって、地震、津波、そして放射能災害に見舞われました。南北に長い南相馬市は原子力発電所からの距離によって大きく3つに分断されました。その区分はおよそ3つの行政区(鹿島区、原町区、小高区)の区分けと同じものとなっています。
そうした南相馬市で私たち南相馬サイエンスラボは平成26年5月から毎月1回内容を変えて親子科学実験教室を行っています。その活動を通して、子どもたちが科学に触れた時の笑顔や理解しようと真剣に耳をかたむける表情を見ることができています。
私たちはこうした理科教育の重要性をいつも感じているのですが、途中でさらに大切なことに気づきました。それは本来の基幹産業である農業の復興が遅れているという現状です。南相馬サイエンスラボがある原町区は基本的に日常生活に関する制限はありません。しかし、実際は今も多くの田畑が耕作されずに放棄され荒れ果てた状態となっています。
市民ひとりひとりの状況は異なっているとはいえ、基本的に農業を諦めてしまっている人が多いことは間違いないことでしょう。私は幼少期に田んぼや里山での昆虫採集や生き物採集ばかりをやっていたことで、将来生き物はかせになる決意をし、実際一生懸命勉強して理学博士となりました。
昨年度末に勤めていたベンチャー企業の経営が悪化したことで会社都合で退職し、先祖が長く生きてきた南相馬市(旧相馬藩)に戻ってきました。南相馬市の子どもたちが私が幼い時に経験したものと同じことを体験できるようになるにはきっと少なくとも10年あるいは20年はかかるのかもしれません。
もしそのようなことが実際に続くのだとしたら、幼少期の大切な時期に将来への夢などを描けないかもしれないと私たちは考えたのです。そこで、親子科学実験教室とは別に私は今年の春から農業1年生として南相馬サイエンスラボの畑を除染し、野菜を育ててきました。バケツを使ったバケツ稲にも挑戦し、第5回親子科学実験教室「稲刈りをやって見よう!!」で使用することもできました。
その少し前に私たちは子どもたちに農業の大切さや、放射能に関する現実を科学的な視点から体験を通して学んでもらおうと考え、農業振興に取り組んでいる団体を応援してくださっている浦上食品・食文化振興財団に対して活動助成金を申請しました。その結果、南相馬サイエンスラボが提案した「親子農業食育事業」は助成対象として採択されるに至りました。
私たちはこの助成金を有効に活用し、親子で参加できる親子農業食育教室を12月から開始することに致しました。活動内容は南相馬サイエンスラボの小さな(手つかずの)畑を除染することから始まります。除染をし、測定し、土を入れ替え、苗を植え、田植えをし、生長記録をつけ、収穫し、また測定し、安全を確認してから調理して食べるのです。
ただし、私たちはほとんどが農業1年生ですので、わからないことや知らないことがたくさんあります。ですから、みなさんにお願いしたいことはそうした我々の小さな活動に対してご理解とご協力をいただきたいということなのです。南相馬市は今でも全国から注目をされているそうです。そうした場所で、小さくとも確実に復興に結びつける糸口を見つけるため、子どもたちの明るい将来のため、全国から応援してくださった皆様に復興のために頑張っていると胸を張って答えることが出来るように、一緒に頑張っていきたいと考えています。
私たちの活動は本当に小さな1歩かもしれませんが、やるべきことを会員で相談しながら着実に進めていきたいといつも願っています。今後ともどうかよろしくお願い致します。平成26年10月25日 南相馬サイエンスラボ 代表 齋藤 実
第1回親子農業食育教室チラシ
浦上食品・食文化振興財団助成金
南相馬市教育委員会後援
冷たい雨も上がり、今朝はきれいに晴れていますね。さて、南相馬サイエンスラボでは今年の春から敷地内にある小さな畑を除染して、様々な野菜を作ってきました。表土を剥ぎ、測定し、そこに野菜用の土を混ぜて試験的に茄子、ピーマン、じゃがいも、青唐辛子などを育ててまいりました。それらの生長記録を短いスライドショーにまとめましたので、ご覧ください。後日、バケツ稲編や秋野菜編などもご紹介する予定です。
今日は朝から雨模様で、気温もだいぶ低いようですね。お風邪などひかれませんようにお気をつけてお過ごし下さい。
さて、南相馬サイエンスラボは5月から毎月1回、親子科学実験教室を開催してきました。そうした中、私は東日本大震災とそれに伴って発生した福島第一原子力発電所の事故によって、南相馬市の基幹産業である農業(特にお米作り)が衰退していることに気がつきました。正直なところ私は以前、農業は古臭いものだという感覚を持っていました。しかし、今年の4月からバケツ稲や野菜(茄子、ピーマン、唐辛子、じゃがいも、キャベツ、白菜、大根、ブロッコリーなど)を育てていく中で、農業というものがとても大事なもので、野菜という植物を育てるという意味でとても面白いものであることが分かりました
特に先日開催した第5回親子科学実験教室「稲刈りをやってみよう!!」ではおよそ半年かけて育てたバケツ稲でたくさんの親子と一緒に収穫、脱穀、精米、炊飯という一連の農作業を体験することが出来、現在放射能のことを今でも心配している人々にはこうした農業食育活動が必要なのだと感じるようになりました。
そこで、南相馬サイエンスラボは先日、各地で農業振興を行っている団体に助成を行っている浦上食品・食文化振興財団に対してそうした親子で体験する農業と食育を組み合わせた活動への援助(助成)申請をいたしました。
その結果、南相馬サイエンスラボは平成26年度東日本大震災復興支援事業の助成対象団体として選ばれ、今年の12月から開始する「親子農業食育教室」に助成金を頂けることになりました
そこで本日10月22日に当会の会員とともにホテルメトロポリタン仙台で開催された助成金の贈呈式に行ってまいりました。贈呈式終了後に浦上食品・食文化振興財団の方に伺ったところ、今回の審査会において私たち南相馬サイエンスラボの申請内容は最も高い評価を受けていたことを知りました。
私たちは耕作されずに放置されている田んぼが広がっていることから、将来身近な自然との触れ合いから得られる発見や感動体験の少ない子ども達が増えていってしまうことを心配し、南相馬サイエンスラボを立ち上げました。事故を起こした原子力発電所の廃炉が完了するまで被災地の問題は続くことになります。私たち南相馬サイエンスラボは実験や観察を通して子ども達に科学の素晴らしさを伝えるとともに、少しでも子ども達が農業に触れ、農業や食の大切さを学んでいってもらいたいと考えています。
今回いただくことになった助成金は南相馬サイエンスラボにある小さな畑の除染から始まる1年間の農業食育活動に充てられます。きちんと除染し、測定し、苗を植え、田植えをし、育て、収穫し、測定して調理して食べる。そうした活動を南相馬の親子と一緒にやっていくことになります。ちっぽけな活動かもしれませんが、そこで子ども達が何を感じ、何を学ぶ事が出来るのか、私たちは全力で楽しく頑張るつもりです。どうか、みなさまにおかれましては今後とも南相馬サイエンスラボに対するご理解とご協力をよろしくお願い致します。
南相馬サイエンスラボの事業化を目指すに当たって、名古屋で5年前から科学実験教室を開いている・サイエンス・ラボ倉橋を訪問しています。子どもたちが笑顔で楽しく科学を学んでいる姿を見て、大変勉強になっております。
太陽と地球と月が一直線に並ぶことで見られる皆既月食。今年は10月8日でした。夜の7時半頃から8時半頃までおよそ1時間、赤く暗い月を見ることができました。今回は南相馬サイエンスラボに会員や親子科学実験教室の参加者などが集まり、みんなで豚汁、栗ごはん、そして焼き芋など秋の味覚を満喫しました。また、FTVや福島民報の記者が取材に訪れ、親子科学実験教室特別編「皆既月食を見てみよう!!」の取材をしていました。近日中に新聞やテレビで報道されると思います。月が欠け始めてからまた明るくなるまでの写真をまとめました。
先日の第5回親子科学実験教室「稲刈りをやって見よう!!〜お米作りのひみつ〜」は晴天にも恵まれ、たくさんの親子とともに人類誕生から農業を始めるまでの歴史、稲刈り、脱穀、精米、飯ごう炊飯を楽しく学ぶことが出来ました。お手伝い下さった素晴らしいスタッフの皆様の働きのおかげで無事けがも無くイベントを開催出来たこと、大変嬉しく思っております。本当に有り難うございました。
ところで、南相馬サイエンスラボでは様々な農作物を育てています。実は農業という営みは自然に合わせて様々な作物を季節をずらして育てることで、安定して食料を得るために行うものだそうで、本当の休みいうのは真冬の時期だけのようです。
同様のことがお米作りに関しても言えるようです。親子科学実験教室によって全てのバケツ稲の稲刈り自体はは終わりましたが、農作業はまだ終わった訳では在りません。バケツの中には切り株(稲株)やびっしり生えた根っこも残っています。これらを来年田植えを行うまでに微生物の作用によって分解し、地力を回復させ、またお米を作ることが出来る様にしなければならないのです。
一般に稲刈りが終わった田んぼは土を切り株ごとトラクターで耕し、来年の春まで土の中でそれらを分解させるようです。
現在はお米作りにかける手間を減らすため(?)に農薬や除草剤、化学肥料を使う場合が多いようです。しかし、お米という植物は連作が可能であること、たくさんの種が得られることなど優れた点がたくさんあります。さらに田んぼは水辺に住む生き物達のオアシスとしての性格も持ち合わせています。
ですから、世の中には稲が本来どのような土地で育ってきたのかを考え、出来るだけそれに近い形で育てようと考えた人がいるようです。稲という植物は熱帯アジアの沼地や湿地に生えていた草が原種だそうですから、例え冬場であっても水を入れた状態を保ち、土の中の生物循環、物質循環を維持するやり方のようです。いっぱんてきにそれはふゆみずたんぼと呼ばれているやり方だそうです。
これは非常に理にかなっていると思います。そこでまず今回、稲を刈った土をバケツから取り出し、シャベルでばらばらに崩し、堆肥を追加し、またバケツに戻し、水を張り、微生物が多く含まれる池の水を加えました。
南相馬サイエンスラボには庭と池、物置天文台、そして小さな菜園もあります。私はそうしたものを活用して考えられるだけ色々なことを試してみたいと考えています。うまく行くかどうかは分かりませんが、水の中で微生物が増え、稲株や根っこの分解が進めば、微生物がさらに増え、春にはまた、、、などと考えています。
お早うございます。さわやかな秋晴れですね。今日はいよいよ第5回親子科学実験教室「稲刈りをやって見よう!!」が開催されます。4月から準備をしてきたバケツ稲がいよいよ今日、子ども達に稲刈りされることになります。
本来であれば、今はこの町でも稲刈り真っ盛りのはずです。東日本大震災とそれに伴って発生した福島第一原子力発電所の事故によって、今も耕作されずに放棄された田んぼがたくさんあります。私たちは原発事故の被災地において、真実を見つめて問題を解決する努力を行っています。その一貫がこうした科学の素晴らしさを子ども達に伝える活動なのです。
科学を学ぶことは身の回りの全てに対する客観的視点を養い、自分の頭で考えるということを養います。生きる力を養うということは自分で考えることが欠かせないのです。バケツ稲ではありますが、なんとか頑張って育ててきました。今日は楽しい稲刈りになるといいなと思っています。
さわやかな秋晴れから冷たい雨に変わりましたね。南相馬サイエンスラボの庭で勝手に育っていた(?)西瓜を収穫しました。毎日様子を見て、これ以上大きくならないと判断したからです。去年の夏に庭に捨てていた種から芽が出て、冬を越して今年の夏に見事な西瓜が4つ出来ました。隣に並んでいるのは毎週ご飯を炊いている飯ごうです。それと比べると大きさが分かるかと思います。
ここで収穫した西瓜は10月5日の第6回親子科学実験教室「月のひみつを知ろう!!」で登場する予定ですのでお楽しみに。
さわやかな秋晴れが続いていますね。先日、福島県の猪苗代湖の南側に位置する天栄村を訪問してきました。11月1日に天栄村役場で開かれるお祭りに参加してそこで「親子科学実験教室 カッテージチーズを作ろう!!〜ものがみずにとけるしくみ〜」を開催することに決まったからです。
天栄村はお米作りが盛んなところで、「稲刈りをやってみよう!!」を準備している関係で学ぶことが多くあると考えています。現在天栄村ではお米が実り、稲刈りが始まっています。南相馬では殆ど見ることの出来ない広大な田んぼを見た時に、南相馬にもこうした光景が広がっていたのだなと感じました。
また、天栄村にはお米作りを活かしたまちづくりをしている天栄むすびやのほか、自然や農業の体験を子ども達に提供する活動をしている福島県天栄村ふるさと子ども夢学校など、ワクワクする活動をしている団体があります。11月はこれらの団体と一緒にサイエンスを天栄村のこどもたちと一緒に楽しくまなぶ予定です。
一方で、農業は楽しい反面、職業としてやるのは大変な苦労があるのだと思っています。はかせは今、南相馬サイエンスラボで、小さな菜園とバケツ稲などで野菜とお米を作っています。こうした小さな取り組みが広がって行って、放射能災害からの復興のきっかけになればと思っています。
さわやかな秋晴れが続いていますね。郊外に出かけてみるとあちらこちらでコスモスの花が咲いています。風に揺れるコスモスの写真を撮ってみました。秋は実りの秋。南相馬サイエンスラボでは色々な野菜作りにも挑戦しています。お近くにいらっしゃった際は見学にお越し下さい。
夏野菜が終わって、南相馬サイエンスラボの畑には白菜やキャベツ、大根、ブロッコリーが育っています。先日もお伝え致しましたように、この季節はモンシロチョウが卵を産む季節です。キャベツや大根に代表されるアブラナ科の植物を育てている畑はアオムシの被害を防ぐ為に防虫ネットや農薬散布などがなされているようです。
一方、南相馬サイエンスラボの畑は無農薬で育てていますので、初めの頃はモンシロチョウがやってきて、写真にあるようにいくらか被害を受けてしまいました。現在はニンニクや唐辛子をお酢と焼酎に漬けてつくる無農薬農薬を使用していますので、そうした被害も殆ど無くなりました。
この無農薬農薬は野菜から害虫を追い払う作用があることが分かっていますが、さらに卵を産みにやってくる成虫も追い払ってしうようです。唐辛子やニンニクの匂いでモンシロチョウもだまされているのか、最近はなぜか寄ってきません。飛んできても卵を産まずにどこかに飛んで行ってしまいます。
このことはモンシロチョウが卵を産みつける植物を色や形だけではなく、匂いによって判断していることを示しているのかもしれません。そこで少し調べてみたところ、モンシロチョウは「カラシ油配糖体」という物質を目印にその物質が多く含まれているアブラナ科の植物に卵を産むのだそうです。
農業は色々なことを学ぶことが出来る楽しい学問だと思っています。ですから、みなさんも仕事としての農業は難しい問題がありますが、そうではない場合は放射能の影響を恐れているばかりではなく、きちんと除染して土や農作物の測定をして安全な物を調理して食べるということにご家族で挑戦してもらいたいと思っています。そうするときっと色々なことを子ども達も気がつくことにつながるのではないでしょうか。
南相馬サイエンスラボで今年の4月からチャレンジしているバケツ稲がようやく黄金色に実ってきました。初めての農業体験ですので、土の選び方、田植えの際の苗の本数、長雨、出穂の遅れなどなど、色々なことがありましたが、こうして稲穂が垂れるのを見ることが出来て本当に嬉しいです。
さて、ここまで育つと次は稲刈りの準備になります。本日バケツの中の水を抜いて土を乾かす作業に入りました。JAによると、稲刈りが出来るようになるには水を捨ててから10日ほどかかるそうです。9月28日の第5回親子科学実験教室「稲刈りをやってみよう!!」までぎりぎりですが、何とか間に合いそうです。思い返すと、初めて穂が出たのが8月7日ですから、そこから42日、JAの資料にも出穂から稲刈りまでおよそ45日かかるとなっていますので、ちょうどいい頃なのかもしれませんね。
稲刈りをやって見よう!!ではまだまだ参加申込み受付中です。是非親子揃って稲刈りから飯ごう炊飯まで一緒に楽しく学びましょう
南相馬サイエンスラボの畑に秋野菜の苗を植えてから2週間ほどが経ちました。左から白菜、キャベツ、大根、ブロッコリーです。どうやってこの後スーパーで売られているような形になるのか農業1年生なので分かりませんが、とても楽しみです。
ところで、この季節はアブラナ科の植物(菜種、キャベツなど)の種まきの時期です。アブラナ科の植物を餌にするモンシロチョウは盛んにあちこち飛び回っては卵を産んでいます。
この卵を放っておくと、卵がかえってアオムシになって葉っぱをどんどん食べてしまいます。特に、まだ野菜の苗が小さくて本葉の枚数が少ないとき葉っぱを食べられてしまうと、光合成をして育つために大事な部分が無くなってしまうので、枯れてしまうこともあります。サイエンスラボの畑も大根が一部そのような状態になりそうで、とても心配しています。子どもの頃はモンシロチョウを捕まえるのが楽しかったのですが、「飛んでいる=卵を産みにきている」なのだと最近になってやっと分かりました。
こうした虫を追い払うにはやはり人体に害のない無農薬農薬がよさそうです。実は夏野菜の茄子も初めの頃はアブラムシにやられそうになり、私はDASH村でも使われていた無農薬農薬(別名:元気丸)を使っていました。アオムシにも効果があるのかどうかまだよくわかりませんが、毎日使うことで被害はだいぶ減ってきましたので、効いているのかもしれませんね。
科学は一般的に生物学、化学、物理学、数学から成り立っていると言われていますが、農業はそれらを全て含んだものだと言えるでしょう。南相馬市は原発事故の被災地ですから、放射能のことを大変心配している方がまだたくさんいらっしゃるかと思います。そうした方達にも自分で除染して、測定し、苗を育て、畑に植えて、収穫し、また測定し、安全であることを確認し、調理して(漬け物も)食べる、そうしたことを一緒に体験出来る場を提供出来たらと考えています。
さわやかな秋晴れが続いていますね。南相馬サイエンスラボでは将来子ども達と一緒に科学を学ぶため、色々な準備をしています。昨夜は空がとても綺麗に晴れていましたので、馬事公苑に行き、天体観測に挑戦しました。
馬事公苑というところは以前、福島国体が開催された時に馬術競技が開催された場所だそうです。またここは現在は周りに人家も少なく、星を見るのに適した場所だと言われています。
昨夜は東京では見ることの出来ない無数の星を見ることが出来ました。また、南北に走る天の川も見ることが出来ました。残念ながら所有しているカメラでは十分な能力が無く、天の川の撮影はうまく行きませんでした。でも、車で10分ほど走ると天の川を見ることが出来るなんて素敵なことだと思います。
ただ、そうした天の川もお月様の明るさには負けてしまうのですね。月が昇ってくるとそれらは急に見えなくなってしまいました。仕方なく、お月様の写真を撮影しました。
(お知らせ)10月5日は第6回親子科学実験教室「月のひみつを知ろう!!」がひばり学習センターで夕方6時から開催されます。ご興味のある方はお越し下さい。
暑かった夏も終わり、カラッとした秋晴れが続いていますね。南相馬サイエンスラボの庭では春先に昨年の夏に捨てた西瓜の種が芽を出してどんどんツルを伸ばしています。まるで西瓜のジャングルのようになっています。
そんな西瓜ですが、今年は4つの大きな実がなりました。西瓜の実が出来始めているのに気がついたのが8月の初め頃でした。その後、4つの実は成長を続けています。特に雨が振った後に急成長するのが分かりました。西瓜の栽培はたくさんの水が必要だと聞いたことがあるので、きっと実の成長にたくさんの水がいるのでしょうね。
さて、早速そのうちの1つを収穫してみました。半分に切ると、普通の赤ではなくて黄色い西瓜でした。確か以前頂いた西瓜もおなじような色をしていました。味はとっても甘くて美味しいです。残りの実もこの後、収穫してみることにします。
*後日、収穫した西瓜の放射能を測定してもらいました。結果はND (not detected)でした。放射性セシウムは全く測定されませんでした。たしかに放射能の影響を心配し、気をつけて生活することも大切なことです。でも私は自分で育てて、きちんと測定して安心して楽しく食べることが大切だと考えています。南相馬サイエンスラボで農業に挑戦しているのは将来みなさんとそうしたことを共有したいと考えているからなのです。
**第5回親子科学実験教室「稲刈りをやって見よう!!」はまだまだ参加者募集中です。自分で稲刈り、脱穀、精米を体験します。その後で飯ごう炊飯でご飯を炊いて食べます。テレビ局の取材も来ます。
春に種を蒔いて、夏に大輪の花を咲かせていたひまわり。全ての葉っぱが枯れていましたので収穫を行いました。よく見ると中に種が出来ているようです。縁側で干して乾燥させてから種を取り出してその数を数えてみようと思います。
南相馬サイエンスラボの畑に秋冬野菜の苗を植えました。左から白菜、キャベツ、大根、ブロッコリーです。キャベツと大根とブロッコリーは同じアブラナ科の植物ですので、小さい頃はそっくりです。農業に関してははかせも1年生なので、とてもワクワクしています。ご興味がございます方は是非見学にお越し下さい。
4月から第5回親子科学実験教室「稲刈りをやって見よう!!」のために準備してきたお米は稲穂が垂れて後は黄金色になるのを待っている段階です。
なお、当日は
(1)バケツ稲の稲刈り
(2)種籾の軟式野球ボール脱穀
(3)精米
(4)飯ごう炊飯
を行う予定です。その中で、軟式野球ボールで行う脱穀はJAのみんなのよい食プロジェクトが推奨している方法です。バケツ稲は育ってきていますが、まだ収穫前です。ですからその前に種籾を使って練習してみないと上手に脱穀が出来るかどうか心配でした。そこで、近所のスポーツ用品店で軟式野球ボールを購入して試してみました。結果は親子科学実験教室でみんなで体験してみましょうね(^_^)
9月に入り、涼しい日が増えてきましたね。南相馬サイエンスラボの畑も茄子、ピーマン、唐辛子などの夏野菜のシーズンが終わり、畑を耕して畝を作りました。ここに白菜や大根、キャベツやブロッコリーなどを植えていくことになります。今からとても楽しみです。
8月31日に須賀川牡丹園で開催された第6回らら*たいむで出前親子科学実験教室「カッテージチーズを作ろう!!」を行ってきました。南相馬市の地元のまつなが牛乳を持って行き、カッテージチーズを自分たちの手で作って食べて頂くという内容です。
興味を持ったたくさんの親子が来てくれました。みなさん簡単にチーズを作ることを知らない人ばかりでした。チーズが出来る仕組みを伝えるとみなさん驚いていました。最後に美味しかった人に手を挙げてもらいました。またこうした出前講座に呼んでもらいたいと思いました。
8月最後の日曜日、須賀川牡丹園で開催される第6回 らら*たいむに参加することになりました。牡丹会館に南相馬サイエンスラボのブースを構えて、「出前親子科学実験教室 カッテージチーズを作ろう!!」を行います。当日は南相馬市の地元の牛乳「まつなが牛乳」を持ち込んでみんなで楽しくカッテージチーズを作って食べます。たくさんの方がいらっしゃるようなので、とても楽しみです。
みなさまにお知らせがあります。秋に行われる南相馬市議会議員選挙と月の関係で、第6回親子科学実験教室「月のひみつを知ろう!!〜月の満ち欠け〜」の開催場所と日程を変更致します。
開催日時は10月5日(日曜日)の夕方6時から、開催場所はひばり生涯学習センターです。いつものひがし生涯学習センターと名前が似ているのでお気をつけ下さい。
夏休みが終わった途端、涼しい日が続いていますね。南相馬サイエンスラボでも茄子やピーマンなどの夏野菜はそろそろ終わりに近づいていて、白菜、春菊、大根、ほうれん草などの秋野菜の準備を始めました。プランターに播いた白菜と春菊の芽が育ってきました。みなさんも家庭菜園初めてみてはいかがですか?そうすると、スーパーに行く回数が極端に減りますよ(^_^)。
夏休みも終わり、小学校は2学期が始まりました。楽しかった夏休みが終わると急に涼しくなってきましたね。このまま寒い日が続くとお米の出来がとても心配になります。
昨日、各小学校には第五回親子科学実験教室「稲刈りをやって見よう!!〜お米作りのひみつ〜」のチラシを配布しました。今回は稲刈りがテーマです。南相馬サイエンスラボでは4月に種籾を蒔いて、バケツ稲で稲を育てています。当日は稲刈りと脱穀を体験して飯盒炊飯をします。お楽しみに。
さて、夏の間元気にしていたカブト虫はそろそろ卵を産んでいる頃です。カブト虫を飼っているお友達は土の中を調べてみましょう。南相馬サイエンスラボで買っているカブト虫も卵を産んでいました。そのうち何匹かは既に孵化して幼虫になっていました。下の写真の真ん中に見える白いのが幼虫で、左下の茶色いのがもうすぐ生まれそうな卵です。初めは白い色をしている卵がだんだん茶色になって行くんですね。みなさんもお家でカブト虫を飼っていたのなら調べてみるといいかもしれませんね。
さて、お盆も過ぎ、夏休みもあとわずかとなってきました。夏休みの宿題の進み具合はいかがですか?先日の第4回親子科学実験教室「流星群を見てみよう!!〜流れ星のかけら〜」にはたくさんの方が来て下さいまして本当にありがとうございます。残念ながら天候の関係で流れ星を見ることが出来ずに済みませんでした。でも、来て下さった方は何百年に一回という周期でやってくる彗星の一部(流れ星のかけら)を見ることで、宇宙を今までよりもずっと身近に感じることが出来たのではないでしょうか。
さて、次回の親子科学実験教室は稲刈りをやって見よう!!がテーマです。現在南相馬サイエンスラボのバケツ稲は17個全部のバケツ稲から穂が出てきました。稲の花が咲いています。
みなさんはよく「冷害によってお米が・・・」と聞いたことがあるかと思います。この冷害っていつの頃のことを言うと思いますか?今年初めてバケツ稲を栽培して分かるのは、ちょうど今の時期、お盆を過ぎた頃が一番大事な時期なのだということです。稲の花が咲き、花が閉じると次はそれぞれの籾にお米が作られて行きます。お米の主成分はやはりでんぷんなので、でんぷんを作るにな光合成が必要となります。光合成は葉っぱで起こるのですが、それには太陽の光が欠かせません。
稲の花が咲いた後、ずっと曇りや雨の日ばかりだと、間違いなくお米が育たず、実入りの少ないお米になってしまいます。本来は台風の季節も終わり、当然梅雨も開けていますから、秋は晴天が増えるはずです。しかし、今年はどうでしょうか。何となくもう肌寒く感じています。これから晴れの日が一ヶ月半ほど続いてくれることを期待しています。お米作りって難しいものですね。
いよいよ今夜、第4回親子科学実験教室「流星群を見てみよう!!〜流れ星のかけら〜」が開催されます。心配されたお天気も何とか今日だけは晴れてくれるそうです。期待しましょう。
さて、南相馬サイエンスラボで今年の4月から育てて来たバケツ稲がようやく開花しました。稲の開花はほんの数日しか見られないものですから、写真に撮っておきました。秋になったときにおいしいお米になることを期待しています。
各地で大雨を降らせた台風11号は温帯低気圧に変わったようです。南相馬サイエンスラボでも大雨で大変でした。
さて、第4回親子科学実験教室「流星群を見てみよう!!〜流れ星のかけら〜」まであと2日となりました。南相馬サイエンスラボでは以前からお知らせしておりましたように、雨水を溜めて、そこに含まれている流れ星のかけら(流星塵)の観察を続けています。この流星塵は流れ星が大気中で高温のプラズマになった後、また再び固体へと戻ったものです。
大気との摩擦によって高温となり固体から液体、気体、プラズマと変化したものが冷えて空気中で固まるので、その形は球状になります。その写真は以下のような物です。大きさは10-40マイクロメートル程度です(1マイクロメートルは1ミリメートルの千分の1)
たくさん集めることが出来たらお渡し出来るかと思ったのですが、写真だけでお許し下さい。当日は晴れるようですので、是非皆様御越し下さい。場所は鹿島の八沢小学校で、時間は夜8時からです。
お盆も近づき、少しずつですが昼間の長さが短くなってきました。南相馬サイエンスラボではJAが全国の主に小学校で実施しているバケツ稲を育てています。
今年の4月末に種籾を蒔いて、5月の初めに田植えをしました。途中株分けをして現在17個のバケツで稲を育てています。
そのバケツ稲は9月に開催する第5回親子科学実験教室「稲刈りをやって見よう!!」で使う予定にしているので、早く稲穂が出てこないかなと気をもんでいました。そんな中、今朝バケツ稲を良く見てみたら、稲の花が出てき始めているのを見つけました。これを専門用語で出穂(しゅっすい)というそうです。この後はスズメに食べられないように気をつけて稲穂が実って垂れるまで大切に育てて行こうと考えています。
お楽しみに。
毎日暑い日が続いていますね。鹿島の八沢小学校で開かれる、第4回親子科学実験教室「流星群を見てみよう!!〜流れ星のかけら〜」まであと1週間となりました。今回は・相馬天文同好会SACの皆様がお手伝い下さることになりました。はじめに相馬天文同好会会長から夏の夜空に関するお話をしていただきます。どんなお話が聞けるのか楽しみですね。
そのあとみんなでなぜその日にたくさんの流れ星を見ることが出来るのかを勉強します。現在そのときに使う劇の小道具を作っています。どうかお楽しみに。もちろん勉強が終わったら校庭に出て流星群を見てみますよ。望遠鏡もありますので、色々な星を見ることが出来ると思います。
暑い日が続いていますね。流星群を見てみようまであと10日です。当日は1時間当たり10-50個くらいの流れ星を見ることが出来るとされています。楽しみですね。
さて、今夜は実は月と火星がとても近い位置に見えました。南相馬サイエンスラボの物置天文台で観察と撮影を試みました。デジカメで人間の目で見ているままの写真を撮影するのは難しいので、二枚撮影しました。右側の白い点線の丸の中に写っているのが火星です。
明日は月のすぐ上に土星が見えます。今日の火星よりももっと近くに見えるので、望遠鏡をお持ちの方は是非観察してみて下さい。きっと土星の輪っかを見ることが出来るでしょう。
先日の雷で壊れたモデムを新しいものに交換しました。やっとインターネットもファックスも使えるようになりました。
親子科学実験教室のお申し込みもファックスで受けられるようになりました。この季節の雷雨は恐ろしいですね。
夕立が無かったこと、月が既に沈んでいることなどから、今夜は星空観察に最高の条件が整っていました。
一般的に天体観測会などで、望遠鏡を使って星空を見るとき、多くの人は月や惑星のような明るい星を見ようとしますし、望遠鏡の持ち主もそうする傾向があります。
でも、望遠鏡が威力を発揮するのはむしろ暗い天頂をみたときだと私は思います。なぜなら、肉眼では到底見ることの出来ないほど暗い星々が実際は夜空にはとてもたくさん存在するのだと知ることが出来るからです。
ご存知のように、夜空の星々は(太陽や月と同じように)地球の自転によって移動しています。ですから、月にしても、土星や木星のような明るくて見つけやすい天体でも、その動きを追って行くことはかなり難しいのです。高倍率で観察している時には、望遠鏡を覗いている間に視野から外れてしまうこともあるのです。
ですから、望遠鏡を使う時は天頂(町の明かりの影響が少ない)を見てみましょう。そうすると、写真のようにたくさんの星を見ることができます。
南相馬サイエンスラボには物置天文台があります。毎晩椅子と天体望遠鏡をもって上に上がり、星を眺めているのです(ちょっと贅沢でしょ?)。
*赤い矢印で示しているのはこと座のベガ(織り姫星)です。夏の夜空で最も明るい星の一つです。今夜はさらに流れ星も見ることが出来ました。
お願いごと、出来たかな?
雷の影響でモデムが壊れました。ファックスが使えません。新しいモデムが届くまで、親子科学実験教室への参加申し込みは郵送あるいは電子メールでお願い致します。
第4回親子科学実験教室「流星群を見てみよう!!」ではみんなで小学校の校庭に寝転んで流れ星を観察します。ただ、せっかく星がよく見える場所で開催しますので、南相馬サイエンスラボでは屈折式天体望遠鏡と反射式天体望遠鏡の2台を会場に持ち込む予定です。そのうち、反射式天体望遠鏡は口径が11.4cmもあり、とても綺麗な像を見ることができます。
この天体望遠鏡は南相馬サイエンスラボを応援して下さっている紳士から貸して頂いているもので、赤道儀というすごい装置が組み込まれています。この赤道儀というものは、一旦北極星に向けて合わせると、その後どんな星を見てもダイアルを回すことでその星の動きを追いかけていくことが出来るというものです。詳しい説明は私にも出来ないのですが、とにかくその使い方をマスターしたらとても楽しいでしょうね。
さて、練習の為にこの反射式天体望遠鏡を使って夜空を観測してみました。肉眼では見えない小さな暗い星もはっきり見えて、夜空には本当はたくさんの星があることが分かりました。もしみなさんもそうした夜空の星に興味をお持ちでしたら、南相馬サイエンスラボまでお越し下さい。望遠鏡で色々な星をおみせできると思います。
その一つの例として土星を観察してみました。地平線に近い位置にあり、暗かったのであまりはっきりしていませんが、土星の輪っかが見えるかと思います。南相馬サイエンスラボはそうした実験や観察を通して科学の素晴らしさを伝えることを目的とした団体です。今後ともどうかよろしくお願い致します。
南相馬サイエンスラボでは第4回親子科学実験教室 流星群を見てみよう!!〜流れ星のかけら〜の参加申込みを現在も受け付けています。親子科学実験教室とはなっておりますが、大人だけのグループでも全く問題ありません。是非お気軽にお申し込み下さい。なお、申込み用紙はこちらから印刷してご利用下さい。
当日はみんなで太陽系のそれぞれの惑星になりきってもらって、劇をします。その劇を通して、なぜこの日に流れ星がたくさん見れるのかを体験によって学ぶのです。お楽しみに。
本日、神奈川県にお住まいの方から
「福島の子ども達が被災を乗り越えて元気に育ち、あの明るさと優しさを失わないことを切に願い(中略)支援させて頂きます。」
という暖かい真心のこもったご寄付を頂きました。こうした方の思いに応えるべく、また気持ちを引き締めて益々笑顔で子ども達のために頑張って行く所存です。本当にありがとうございます。
昨年の秋から大きな衣装ケースの中で飼っていたカブト虫の幼虫が一昨日の夜に突然大量に羽化してきました。ずっと待っていたのに出てこないので死んでしまったと思っていたのですが、みんな元気だったようです。
さて、南相馬サイエンスラボでは色々な生き物を飼育していますが、せっかくですのでこれまでの親子科学実験教室への参加者の方にメールでお知らせしたところ、欲しいという男の子(一年生)が現れました。お母さんの話では彼は生き物がとっても大好きで、色々な生き物を素手で掴んでお母さんを驚かせてしまっているのだそうです。まるで私の小さな頃にそっくりですね。
これまで三回開催した親子科学実験教室に全部参加してくれているその親子には雄雌会わせてプレゼントしました。大切に育てて来年また成虫が生まれるまで育てて欲しいですね。
人生で最も幸せなことの一つは、自分の大好きなことを諦めずに続け、そこで学んだことを活かして仕事にするということです。その男の子が将来何になるのかはまだ分かりません。でも、親子科学実験教室が彼の人生の夢を見つけるきっかけ作りになっているのだとしたら嬉しいですね。
いよいよ今年も野馬追の季節となってまいりました。明日から相馬野馬追祭が開催されます。この祭りは1,000年以上の歴史があるとされており、全国的にも大変珍しいものだと言われています。奥州中村藩当主の相馬家が相馬藩の民の安寧を祈願して毎年現在の原町区に広がる草原に放牧されている馬を追いつめ、現在の小高区にある神社に生きた馬を奉納していたというのがそもそもの相馬野馬追の形だったそうです。
もちろん放牧され、野生化した馬を簡単に生け捕りには出来ませんので、家来が馬に乗り、部隊を指揮して陣形を動かして馬を追ったそうです。その為、今も野馬追は軍事訓練だったと言われているようですが、実際は相馬家が民の為に祈りを捧げる儀式が中心だったのでしょう。
さて、私の先祖である紺野文太左衛門薫義(ただよし)は、18世紀後半まで生きていた(寛政三年:1791年死去)とが家系図に書かれており、最近北海道で見つかった野馬追を描いた屏風絵の駆引図の「泉田備」にある白地紺円相(白い地に紺色のドーナツ型模様)の旗を背負った騎馬武者はきっとこの紺野薫義だったのだと思います(プロフィール参照)。
この屏風絵は私の先祖、勘定奉行紺野家が確かに相馬野馬追に参加していたということを意味し、とても誇らしく感じています。是非、来年はこの事実を元に野馬追に参加したいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。
平成26年4月に設立した南相馬サイエンスラボは現在南相馬市からの助成金を受けて体制作りを行っています。私たちは被災地である南相馬市の復興には速やかな子ども達への教育基盤の整備が必要だと考え、南相馬サイエンスラボを設立致しました。
現在、科学の素晴らしさを子ども達に伝えるため、毎月一回「親子科学実験教室」開催しています。始めた当初はどのくらいの子ども達が集まってくれるかとても心配でしたが、実際ふたを開けてみると初回からたくさんの親子が集まって下さいました。
参加して下さった方からのアンケートを拝見致しますと、みなさんとても喜んで下さっているようです。理科が単なる暗記の科目ではなく、楽しいものであることを少しずつではありますが、分かって頂けているのかなと思っております。さて、私たちが南相馬サイエンスラボを設立するに当たり、大変お世話になっている方がいらっしゃいます。それは名古屋市で5年前から子ども達を対象にした科学実験教室を行っているサイエンス・ラボ倉橋の倉橋修先生です。私が倉橋先生にご相談した際、先生から「理科は子ども達の好奇心ややる気を引き出し成績を伸ばすことにもつながるものです。齋藤さんの情熱を子ども達のために使って是非頑張って欲しい。」という暖かい励ましの言葉を頂きました。
私は子どもの時に毎日虫取りばかりやっていて、幼稚園生のときに生き物博士になると決めて、生物学を修め、理学博士になりました。理科に興味を持つということはいつも身の回りのもの全てがその対象になります。そうした好奇心から生まれるやる気や元気を被災地の南相馬市の子ども達だけではなく、相双地区、福島県全体、あるいは日本全国に広げて行ければと願っています。
毎月の親子科学実験教室は一見、簡単そうに見てるかもしれませんが、そのための準備や練習がなかなか大変です。それでも毎回事故も無くやってこれているのは、お手伝い下さるスタッフの皆様の頑張りによるところが多いと思っています。
私は今後も引き続き子どもたちに科学の素晴らしさを伝える活動を続けて行きたいと考えておりますが、そのやり方は変わって行く可能性があります。つまり、いつかどこかの時点で現在のボランティアに近いやり方から、専門的な知識や資格あるいは経験などを活かした形で事業化したいと考えております。
その時が参りましたらまた改めて皆様にお伝え致しますので、どうか今後とも南相馬サイエンスラボ及び親子科学実験教室をよろしくお願い致します。
南相馬サイエンスラボはこれまで主にFacebookでその活動を報告してきました。しかし、Facebookはアカウントを持っていなくては見ることが出来ず、また基本的にブログ形式なので過去の古い記事を見ることは難しくなってまいります。
そこでこれまで活動して来た内容や南相馬サイエンスラボの設立の経緯など、誰もが見ることの出来るホームページを作成することに致しました。過去にHPを手書き(htmlタグを手打ちする方法)で作っていたことがありますので、少し古くさい感じですが何とか作ることは出来ています。
今後コンテンツをFacebookやYouTubeから集めて内容を増やして行く予定です。将来の事業化の為にもホームページは欠かせない作業となります。どうか今後とも南相馬サイエンスラボをよろしくお願い致します。