今回の目当て
(実験1)石けんによってあぶらが落ちる(みずとあぶらの性質の違い)
(実験2)石けんによってみずとあぶらが混ざる(せっけんの役割)
(実験3)あぶらから石けんをつくることができることをゲームで理解(みずとあぶらを仲良くさせるものが石けん)
(実験4)実際に廃油を使って石けんをつくる
(実験1)石けんによってあぶらが落ちる
まず、青の水性絵の具を手に塗り、青くなった手を水で洗うことできれいになることを示しました。
次に油性の赤い絵の具を手に塗り、水だけでは落ちないこと、石けんを使って絵の具(油)が落ちることを示しました。この実験1によってみずとあぶらの性質の違いと石けんによってあぶらが落ちるということを学びました。
(実験2)石けんによってみずとあぶらが混ざる
次に、青い水性絵の具を溶かした青い水と、赤い油性絵の具を溶かした赤い水を準備しました。青い水の上に赤い油を乗せて、混ぜても混ざらないことを体験しました。
そこに石けんを溶かしたお湯を混ぜると水と油を混ぜることができることを示しました。
(実験3)あぶらから石けんを作ることができる(ゲーム)
ここで子どもたちに赤あるいは青の手袋を渡し、音楽をかけて音楽が止まったら同じ色の手袋をした人と手をつなぐというルールのゲームをしました。ここで赤は油チーム、青は水チームであることを説明しました。つまり、このままでは青(水)チームと赤(油)チームは別々の輪になっていてお互いが手をつなぐ(混ざる)ことはないのです。
次に、魔法使い(苛性ソーダ)が登場し、何人かの赤(油)に魔法をかけて片方の手を赤から青に変化させました。
そして改めてまた音楽をかけて同じゲームをすると、水チームと油チームの間に石けんが入ることで全員が仲良く同じ輪になることができました。これによって石けんが「水と仲良しの手と、油と仲良しの手を持っている」という両親媒性をもつことを体験を通して学んだことになるのです。
(実験4)実際に廃油を使って石けんをつくる
最後にみんなでベランダに出て廃油から石けんを作り、牛乳パックに入れて持ち帰りました。固まるのはクリスマスの頃ということになります。