今回のめあては
(1)太陽系の劇を通して、なぜこの日にたくさんの流れ星が見えるのかを楽しく学ぶこと、
(2)流れ星のかけらを見ることで宇宙を身近に感じてもらうこと
の2つでした。ただ、残念ながら曇りだった為、後半に学校の校庭で予定していた流れ星の観察会は出来ませんでした。
そこでまず予定通り、・相馬天文同好会SACの渡邉様から、流れ星や日食、月、隕石、国際宇宙ステーションなど星や宇宙についての貴重なお話を頂きました。私も含めて子ども達は日頃見ることの出来ない写真に見入っていました。
次に参加者全員を3つの班に分けてそれぞれ惑星のお面をつけて、班ごとに太陽系を作る劇をしました。この劇は
(1)太陽系には円い形で回っている惑星と、楕円軌道をとっている彗星があること、
(2)彗星が太陽に近づいた時に宇宙に残していくつぶつぶがあること、そして
(3)そのつぶつぶの場所に地球が来た時にそれらが大気中で摩擦によって燃えて輝き、その結果が流れ星になって見えるということ
以上3つのことを学ぶ為に行いました。
続いて、顕微鏡による流れ星のかけら(流星塵)の観察を行いました。流星塵とは流れ星が大気中で摩擦によって高温のプラズマになった後、再び固体に戻ったもので、ほぼ完全な球形をしていることが特徴です。この流れ星のかけらは雨の中に含まれていることが分かっているので、私が数ヶ月前から南相馬サイエンスラボでバケツに溜めていた雨水の底から、大きなゴミを除いた一部を保管しておきました。大きさは1mmの100分の1程度ですので、顕微鏡で観察してみました。子ども達にはこの流れ星のかけらが遠く宇宙からやってきた彗星の一部であること、私たちも宇宙の一員であることを伝えました。
最後に子ども達には南相馬サイエンスラボの缶バッジをプレゼントし、集合写真を撮りました。今回の親子科学実験教室によって子ども達の宇宙への関心が高まってくれることを期待しています。