南相馬市で主に親子に対して自然科学・農業食育・環境保護・歴史文化等のなど体験教育活動を支援しているNPO法人南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科専門の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
こども科学実験教室は友達と一緒に年間を通して色々なテーマで楽しく科学を学ぶ実験教室です。
この塾では 科学・農業・食育・昔の生活 以上4つの大きなテーマにしたがって体験学習を行います。
<科学(理科)>
学校の教科書の流れに沿って大切な内容を実験や観察を通して学びます。野外実習では春の植物、秋の植物などを学びます。季節に合わせた天体観測を行います。
<農業(お米作り)>
こどもたちは毎週季節にあったテーマで楽しく学んでいます。例えば、お米作りは種籾の選別から苗作り・田植え・稲刈り・脱穀・精米まで年間を通して学びます。
<農業(野菜作り)>
野菜作りは土作り(堆肥作り)から種まき・水やり・収穫まで通して行います。トマトやナスなどの夏野菜と大根や白菜などの冬野菜を両方体験します。収穫後は調理や漬物作りなどを行います。季節に合わせて梅干し作り、干し柿作りなどを行います。
<食育(調理)>
そば打ち・たこ焼き・ピザ・ハンバーグなどの調理実習を行います。
<食育(お菓子作り)
パン・クッキー・プリン・ケーキなどのお菓子作りにも挑戦します。
<昔の生活>
餅つき、わらじ作り、弓矢作り、干し柿作りなどを体験します。
<生き物>
春は池に卵を産みに来るカエルの卵の観察、夏はメダカの卵の観察、池の微生物やトンボやセミの羽化の観察なども行います。鶏の飼育や卵を教材とした学習を行います。
<夏休みキャンプ>
夏休みにはキャンプを行います。キャンプのテーマは「生きるために必要なものは何か?」です。ものやービスが溢れている現代で当たり前に存在している便利なものが無くなるとどうなるのかを体験を通して学びます。
<その他>
こども科学実験教室には実験に必要な器具や望遠鏡に加えて、石臼や臼と杵、羽釜や飯ごう、ドラム缶風呂、図鑑や様々な資料なども揃っています。
<将来像>
私たちは様々な学習体験の機会を提供していますが、将来、南相馬市に地域資源を活かした新しい学校を作りたいと考えています。こども科学実験教室の将来像だと考えています。
学年別コース
ワクワク科学コース
対象:小学1年生以上
内容:科学・農業・食育・昔の生活
授業回数:月4回(週1回)
時間帯:平日の16時から17時50分まで
料金:6,000円/月(入会金別途)
*毎回、調べたことやわかったことを1枚のプリントにまとめてもらいます。
こども科学実験コース
対象:小学3〜6年生
内容:実験と観察を伴った教科書の流れに沿った理科の授業、農業体験、野外活動など
授業回数:月3回
時間帯:平日の16時30分から17時50分まで、
料金:11,400円/月(入会金別途)
*毎回確認テストを行い、知識を身につけさせます。
新入生募集チラシ
みなさんは「科学」と聞くとどのような印象をお持ちですか?「むずかしい」「専門的」「日々の生活には関係無い」そのような声が聞こえてきそうですね。
こども達の好奇心はとても旺盛で、遊びの中から色々な疑問や不思議に気が付くのをご覧になったことはございませんか?「なぜ夕焼けは赤いの?」「なんで海の水は青いの?」「宇宙に果てはあるの?」「人間は何歳まで生きられるの?」そうした質問をされて困ったことはございませんか?そうした時に「学校の先生に聞きなさい」とか「図書館で調べなさい」という具合に逃げてしまったことはございませんか?
実は、こどもがそうした純粋な気持ちで自然科学に興味を持った時は、とても脳が活発に活動していて、勉強が好きになるチャンスなのだと言われています。
本来、科学は世の中のまだ解明されていない様々な不思議を調査して、そこにある原理や法則を見つけ出すことを目的としています。つまり、大げさに言うと、世界中の科学者は様々な分野の研究によって、あらゆるものごとの仕組みを明らかにして「人類はどのように誕生したのか」「宇宙の成り立ちはどうだったのか」そして「生命と物質の違いは何なのか」などの大問題に挑戦している訳です。ですから、科学者あるいは教育者の役目はこども達の純粋な疑問に対応するとともに、考える力を身につけることがこども達の成長や人間発達に重要だということを理解し、導いていくことなのだと私は思います。
以前から日本のこども達の<理科離れ>が叫ばれていますが、一方では各地で科学に関するイベントは盛んに行われています。本来、科学イベントというものは、工作をしたり、ただ展示をしたり、仕組みを伝えずに手品のようなショーを繰り返すのでは大変にもったいなく、例えば生活の中で目にする身近なものを対象にした体験学習の機会(○○○って何だろう?)や、身の回りの生活用品や電気製品に最先端の技術や学校で習う理科の基本原理などが詰まっていることをわかりやすい説明や実験によって示す形などが望ましいのだと私は考えています。なぜなら科学教育の本来の意味はこどもたちに科学に対して興味を持ってもらい、その素晴らしさや奥深さを知ってもらうことなのですから。
NPO法人南相馬サイエンスラボ・こども科学実験教室は今後もそうしたことを意識しながら活動を続けて参ります。
南相馬でこどもたちに科学・農業・乗馬・天体観測などを体験を通して親子で学ぶ活動をしているNPO法人南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
11月も間もなく終わり、12月になろうとしていますね。クリスマスや年賀状の準備を始める時期ですね。
さて、11月20日(日)に私たちは原町区深野にあるタテオきのこ園で第19回親子農業食育教室「しいたけ農家見学」を実施しました。福島県は震災前はしいたけ栽培用の原木の出荷日本一でした。しかし、震災によって発生した原発事故の影響により、山のきのこからは高い放射線が検出されるなどしいたけ農家は大きな被害を受け続けています。
今回訪問したタテオきのこ園さんは、建物の中で汚染されていない安全なおが粉を使った菌床栽培をおこなっています。安全でおいしいきのこをたくさんの方に食べていただきたいという思いで頑張っている農家さんです。今回は先日開催した「しいたけ農家見学」の様子を報告いたします。
(1)舘尾さんによるしいたけ栽培の講義
(2)齋藤による菌類を使った除染研究の紹介
(3)しいたけ収穫体験
(4)収穫したしいたけを持って満足する参加者
(5)採れたてしいたけを使った料理(しいたけの炭火焼と唐揚げ)
(6)しいたけ料理を食べる参加者(しいたけ嫌いも治ったこどもが続出)
(7)保護者もしいたけ料理に満足
(8)科学のポーズで集合写真を撮りました
(9)しいたけ農家見学スライドショー
南相馬でこどもたちに科学・農業・乗馬・天体観測などを体験を通して親子で学ぶ活動をしているNPO法人南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
今週末は初雪になると言われていますね。冬の準備はお済みですか?
さて、私たちは11月3日から6日にかけて東京のお台場で開催された日本最大の科学イベントサイエンスアゴラ2016に参加し、私たちの活動について発表してまいりました。今回はその様子を報告いたします。
(1)司会はNPO法人南相馬サイエンスラボ会員の須摩修一(左)さんにお願いしました。演題は「南相馬市の科学教育による震災復興への取り組み」です。
(2)まず南相馬市の位置と伝統ある相馬野馬追について紹介しました。
(3)次に自分が福島市で生まれて、小さい頃に虫捕りばかりしていたことで将来生き物博士になりたいという夢をもったことを紹介しました。
(4)そしてある時、親戚から家系図をもらい、自分の先祖のことを知りたいと思って南相馬市に引っ越してきたことや今年念願叶って相馬野馬追に参加することが出来たことなどを紹介しました。
(5)続いて被災地の復興に科学教育によって貢献したいと思って立ち上げた南相馬サイエンスラボのこれまでの活動を簡単に紹介しました。
(6)次に原町第二小学校で行った放射線教育「放射線って何だろう?」の様子を紹介しました。上昌広先生から習った放射線測定器や霧箱や放射性物質などを使わずにどのように放射線教育を行うかというやり方です。
(7)放射性物質をプロ野球のピッチャーに例える教え方や、電磁波(放射線も電磁波の仲間)が身の回りの様々な電化製品に使われていることなどを示しました。
(8)後半の「天体に関する体験授業」の最初は一日とは何か?です。地球の自転によって昼と夜がやってくることで一日というものが生まれること、地球以外の天体にも同じように昼と夜があることをスポットライトと大きなボールを使って示しました。
(9)一日の概念がわかった後は一月と一年のお話です。一月は月の公転、一年は地球の公転によって生まれることを説明しました。
(10)一日、一月、一年という基本を理解した後にオリオン座などの星座の授業を行いました。
(11)続いて月の満ち欠けです。地球に暮らしている観測者から月を観察してどのようにその見え方が変化するのかを理解するにはこの図のように半分黒く塗った大きなボールを見ながら見え方の変化をスケッチしていく方法が良いのではないかと私たちは考えています。
(12)月の満ち欠け塗り絵と正解の図です。
(13)発表の最後に私たちが目標としている「地域資源を活かした新しい学校作り」のお話をしました。震災を経験することで気づくことが出来た地域の宝物を集めた教育公園のようなものです。昔の人々が生活の中で学んでいたあらゆることを体験を通して学ぶための新しい学校を南相馬市に作りたいと考えているのです。
私たちが地域の様々な団体や個人と協力して活動していることや私たちの将来目標などが評価され、JST賞をいただきました。
(14)11月8日の福島民報新聞朝刊にサイエンスアゴラ2016でのJST受賞が報道されました。
南相馬でこどもたちに科学・農業・乗馬・天体観測などを体験を通して親子で学ぶ活動をしているNPO法人南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
今夜は月と地球の距離が短くなることで起こるスーパームーンだそうですね。皆さんはご覧になりましたか?
NPO法人南相馬サイエンスラボは先月末(10月30日)に神奈川県の川崎市教育委員会の招きで川崎市立上丸子小学校で出前授業「カッテージチーズをつくろう!!〜ものがみずにとけるしくみ〜」を行いました。川崎市長が進める寺子屋事業の一環だそうです。今日はその出前授業の様子をみなさまに報告いたします。なお、写真は川崎市教育員会提供です。
1、南相馬市の紹介
まず川崎市の参加者に対して南相馬市がどこにあるのか、相馬野馬追という伝統があることなどを紹介しました。
2、ものがみずにとけるしくみ実験開始(小学校5年生理科の内容)
次に(1)(2)(3)(4)というなぞの粉の正体を調べるための実験をこどもたちといっしょに行いました。まずは水に入れたときにどうなるかです。
3、味をみる
水にとけるかどうかを調べる実験の後は味を見る実験です。
4、ろ過をしてどうなるか、ヨウ素液を加えてどうなるか。
それぞれの違いが見えてきたので次はろ過をしてみます。ヨウ素液を加えてどうなるかも見ました。
5、結果のまとめと正解発表
結果をまとめて正解を発表しました。(1)さとう(2)しお(3)こむぎこ(4)コーヒーでした。
6、カッテージチーズを作ろう!(後半)開始
前半の科学実験に続いて後半はお待ちかねのカッテージチーズ作りです。まずはチーズができるしくみの説明です。牛乳は温めておきます。
7、温めた牛乳にレモン果汁を加えて
80mlの温めた牛乳にレモン果汁をスプーン1杯加えました。力がいるので苦労しました。
8、スプーンでよく混ぜます。
混ぜるとすぐに固まってきてチーズのような匂いがしてきます。
9、コーヒーフィルターでろ過します。
よく混ぜて固まってきたことを確認したらコーヒーフィルターでろ過をします。
10、軽く絞って
水分を除くために軽く絞ります。力を入れすぎると破れてしまいますので注意しましょう。
11、中身をお皿に取り出します。
絞ることで十分に水分を除くことが出来たらフィルターの中身をお皿に出します。上手にできているとポロっと綺麗に取り出せます。
12、食べてみましょう
自分で作ったチーズにお砂糖やお塩をかけたりクラッカーに挟んだりして食べてみます。
13、科学実験とチーズ作り楽しかった!
みなさん親子で一緒に科学実験やチーズ作りを体験できてとても楽しかったそうです。
14、科学のポーズで集合写真
最後に参加者とスタッフ全員で科学のポーズで集合写真を撮りました。
15、参加したみなさんからの感想
主催者の方が集めたアンケートに参加した方の感想がありましたので、ご紹介いたします。こうした体験がきっかけとなって科学に興味を持ってくださることを期待しています。
・チーズづくりができてたのしかったです。チーズづくりは、けっこうむずかしいと思っていたのですがかんたんなので、家でもやろうと思います。こんかいは、ここにこれてよかったと思うので、また、これるときは、こようと思います。チーズづくりをおしえてくれて、ありがとうございます。それと、チーズおいしかったです。
・私は、今日はじめて自分の手で作ってみてチーズを作るのにこんなに手間がかかっているということをはじめてしりました。私は、牛にゅうがだいきらいでした。ちょっとレモンをいれたことでちょっとだけ牛にゅうの味がかわっていてビックリしました。
・何をするのかと思っていましたが、子供たちがだんだん前に行く姿をみて、実験の楽しさを知ったのだと思いました。参加できてよかったです(保護者)。
・はじめに①②③④が何かをたしかめたことが楽しかったです。本当に実けんしてとうめいになった味もたしかめるのであまいんだしょっぱいんだとあじでもしおかな何かなと思った全部をためしてさいごにしおだよさとうだこむぎこコーヒーわたしはコーヒーと聞いてびっくりしました。なぜかというとコーヒーはあまりでてこないからぜったいちがうと思ったら出てきたので出てくるとは考えてもいなかったのでびっくりしました。コーヒーはウーロン茶のようないろでおもしろいなと思いました。わたしももしこういう実けんをいつかはしたいと思いかがくがおもしろいと思いました。
・何が溶けたかを調べる実験は、全員参加型で楽しくできたようです。食育という意味でも身近なものに興味を持ったきっかけになりました(保護者)。
・わたしは、今日のカッテージチーズを作って、スーパーで売っているようなチーズがどのように作られているのかよく分かりました。チーズを買ってみると、しっかりかたまっているけど、作っているとすごく手ざわりがやわらかくてちぎれそうなかんじだったのでチーズのしくみが分かってうれしかったです。ものがとけるしくみでよーく見てみると色も形もちがっていろいろな物でまぜることでどんどんへんかしているのだなと思いました。にがかったりあまかったりでかんたんに何だか分かってしまうのであればかんたんには分からない物もあるのだなと思ってすごくおもしろかったです。ほかにもいろいろまぜていろいろなしくみが見たいです。
・身近な食べ物のでき方を、低学年でも分かりやすく教えて頂き、貴重な体験をさせてもらいました。これをきっかけに、他の食べ物の作り方にも興味を持ちそうです。知識のつめこみになりがちな科学ですが、このように小さいうちに得た経験がずっと残るのだと思います。(保護者)
・今日は、楽しかったです。いろいろなハプニングもありました。ぜんはんは、こんな水をつかってじっけんをして、たのしかったです。ぜんはんのすこし手をあげる(よやく)はすごくおもしろかったです。またなにかあったらいきたいです。
・色々な科学のことについて分かりました。家にある物で、とてもおいしいカッテージチーズを作れるということに、おどろきました。家にかえったら作りたいです。ありがとうございました。
・わたしは、はじめにやった「ものが水にとけるしくみ」でみずでやってみたとき①と②が同じだったので本当に分かるのか心配だったけど、いろいろな実けんをすると本当に分かったのであきらめないのが大切だなと思いました。「チーズ作り」では、マイナスでんきとたんばくしつでチーズができるのがすごいなと思いました。チーズはスーパーでかったチーズしかたべたことがないので自分でチーズを作れてとても楽しかったです。わたしは家で作ってみたいです。
・今日は、カッテージチーズをつくるのが、たのしかったです。また寺子やにまたきたいです。レモンとぎゅうにゅうのあじでパサパサしていました。
・しぼる時がとてもむずかしかったです。クラッカーにはさむとおいしかったです。いがいとやわらかくてびっくりしました。
・おもしろかった。ちーずつくるのがたのしかった。しぼるのがたのしかった。ちいずがおいしかった。
・1ばん目のときよくぎゅうにゅうをあたためるりゆうがわかんない。たのしかった。ぎゅうにゅうからチーズがつくれてびっくりしました。
・ものが水にとけるしくみ ①と②では、みためもほとんでいっしょで、いろんな実験をしないとどんなものなのかがわからないので、たいへんだということがわかりました。いろんなことがしれてよかったです。 カッテージチーズ作り つくるのが楽しかったし、とくにしおをつけてクラッカーとたべるのがおいしかったです。
・身近なものを使って実験できて、とても楽しかったです。ヨウ素液も、うがい薬でいいんだ!と知れて、家でもやってみようかと思いました。またぜひこのような機会があると嬉しいです。(保護者)
・ぼくは、このチーズ作りでの感想は、ぼくは、あつい牛にゅうにレモンを入れたら、そしてろかしてしぼったやつがチーズになるなんて思いませんでした。今日は、楽しかったです。本当に今日は、ありがとうございしました。またきたいと思います。
・チーズを牛にゅうとレモンだけでつくれるとしってすごいと思いました。
・どちらかというと、カッテージチーズよりもお店でうっているキリのチーズのほうが好きでした。こんどはスライムをつくってみたいです。今日私はぎゅうにゅうと、レモンでチーズができるとわかりました。すごいと思いました。いろいろな楽しみがあるんだなとわかりました。
・今日、たんばく質が-でレモンが+でくっつくということが分かりました。それによってチーズが作れると知ったので家でも作れると思いました。チーズかとてもおいしかったです。
・子供がとても楽しそうに実験していたので、家でもチーズを作ってみようと思います。(保護者)
・今日、カッテージチーズを作ってみて、たんぱくしつがでっかいかたまりになるなんて、思ってもみなかったです。あじは、レモンが強すぎて、すっぱかったです。じっけんは、おもしろかったです。
御礼
今回、お招きくださいました川崎市教育委員会寺子屋事業担当の皆様、当日お手伝いくださいました皆様本当にありがとうございました。またいつかお会いしましょう。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
朝晩はだいぶ寒くなってきましたね。さて、特定非営利活動法人南相馬サイエンスラボは11月3日から6日までの日程で東京お台場で開催されるサイエンスアゴラ2016で活動発表を行います。
日時:11月5日(土曜日)10:30−12:00
場所:C会場(産業技術総合研究所11階)
演題:南相馬市の科学教育による震災復興への取り組み
内容:南相馬サイエンスラボの目的、活動紹介、体験授業など
私たちはこの科学技術振興機構JSTが主宰する日本最大の科学イベントで私たちの活動への外部評価を受けるとともに、将来の夢である「地域教育を活かした新しい学校作り」に対する協力者やアドバイザーなどのつながりを得たいと考えています。
将来に向けての大きなステップになることを期待しています。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
平成26年4月に任意団体として設立した南相馬サイエンスラボは現在まで親子科学実験教室、親子農業食育教室、親子乗馬体験教室や各種出前講座などを通して科学や農業の大切さをこどもたちとその保護者の方に伝えてきました。
平成28年8月には特定非営利活動法人南相馬サイエンスラボを設立し、活動範囲を<自然科学・農業・食育・環境保護・歴史・文化>に広げて再出発を果たしました。
私たちが目指すゴールはこれまでの活動を発展させて地域資源を活かした新しい学校を南相馬市に作ることにあります。まだ構想段階ですのでどのようにすればそうした新しい学校を作ることが出来るのかはまったくわかりませんし、自分たちだけでそれを成し遂げることは困難でしょう。
ですから私たちは今後「新しい学校を作る」という夢の実現のために皆様のご協力やアドバイスを受けながら頑張っていきたいと考えています。南相馬市の将来を明るいものにするため、どうか皆様のますますのご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申しあげます。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
毎日のように続いていた長雨が終わり最近になってようやく秋らしい天気になりましたね。
南相馬サイエンスラボは10月1日(土)に第15回親子科学実験教室「鹿狼山に登ろう!!〜秋の植物を見てみよう!!〜」(南相馬市男女共同こども課子育て応援基金助成事業・南相馬市教育委員会後援事業)を開催しました。
当日の朝まで天候が心配されていましたが、当日は素晴らしいお天気に恵まれて楽しい登山になりました。以下に当日の様子をご紹介いたします。当日は参加者19名(内こども7名、スタッフ2名でした。
鹿狼・山の会会長杉平さん、南相馬市博物館学芸員仲川さんご挨拶
鹿狼山と手長明神の紙芝居
登山開始、途中で何度も植物観察(テーマはカエデの仲間)
登山中腹、登山頂上付近
頂上でお弁当(その1)
頂上でお弁当(その2)
下山してからの感想発表
科学のポーズで集合写真(頂上)
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
9月はほぼ毎日雨が続き、10月に入っても台風が何度もやってきたり、関東より西では30度以上の真夏日が続くなど、今年はお米作りに関しては大変な1年でした。
とは言え、お米作りは苦労が多いですが楽しいものですので、今年1年のお米作りを振り返ってみたいと思います。
まず、春には比重1.3の塩水を使って質の良い種籾だけを選別する塩水選を行いました(下図左上)。そうして選んだ種籾を洗面器に蒔いて苗を育てました(同右上)。4月末には親子農業食育教室「田植えをやってみよう!!」を実施し、バケツの代掻き(同左下)と田植え(同右下)を行いました。
バケツに植えられた苗は春から夏の好天に恵まれて順調に育ち(下図)、秋には黄金色の穂をつけました(同右下)。
その後、多少雀による被害がありましたが、稲刈りをして(下図右上)、天日干しを行い(同右上)、フォークを使って脱穀を行い(同左下)、手回し籾摺り機を使って籾摺りを行いました(同右下)。
南相馬サイエンスラボはこれまで3年連続してバケツ稲によるお米作りを練習してきました。来年からは近所の農家さんのご好意によってお借りしている小さな田んぼでのお米作りに挑戦したいと考えています。そのために唐箕(とうみ:下図左上)、手回し籾摺り機(同左上)などを準備しました。田んぼは数年間耕作されていなかったことから雑草が茂っており、草刈りを行い(同左下)、手作業によって畔作りを試みています(同右下)
私たちがバケツ稲で練習をしてきたのはお米作りの経験が全くなかったからですが、同時に東日本大震災による放射性物質の田畑への影響に不安があったからでもあります。一方、3年間の経験はお米作りの基礎を学ぶことになりましたし、放射性物質の問題はきちんと測定をして管理を行うことで解決出来ることが徐々にわかってきました。
また田んぼは本来、メダカやカエルなど水辺の生き物の生活環境としての意味もあったのですが、効率を追求した現代型農法が広がることで、そうした小さな生き物は私たちの身の回りから姿を消してしまったことにも気がつかされました。
そこで私たちは農薬を使わない自然な形のお米作りに挑戦しようと考えています。とても狭い田んぼですし、周囲には隣接する田んぼはありません。小学校や保育園など生き物に興味があるこども達の学習の場にもなりそうです。
屋外の圃場でのお米作りはバケツ稲とはまた違った難しい問題がたくさんあるとは思いますが、メダカやどじょうやカエルなどが集まる豊かな環境でのお米作りが出来ればと期待しています。参考にしているのは岩澤信夫さんが提唱していた冬季湛水不耕起栽培(下動画)です。是非ご覧ください。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
秋雨前線の停滞によって毎日雨が続いていますね。さて、9月25日(日)に南相馬サイエンスラボでは第18回親子農業食育教室「稲刈りをやってみよう!!」を実施しました。今回はその様子を紹介いたします。
(1)人類の誕生と進化(授業):人類は今からおよそ200万年前にアフリカで誕生したと考えられています。その後、猿人から原人、原人から旧人、新人と進化し、世界に広がっていったと考えられています。日本列島には今から5万年前の氷河期にやってきたと考えられています。
(2)狩猟採集から農耕生活へ(授業):人類は縄文時代には海や山などで魚や獣を捉え、木の実などを集めてそれを食料にしていたと考えられています。しかし、弥生時代になると稲作が始まり、社会生活が発達してきたと考えられています。狩猟採集では社会全体の食料を確保できなくなってきたことが農業の発達の原因だったのでしょう。
(3)南相馬サイエンスラボのお米作り(塩水選):今年の2−3月頃、昨年収穫した種籾を塩水を使った昔ながらの塩水選によって選別した様子を紹介しました。
(4)田植えから稲穂まで:4月24日に親子農業食育教室「田植えをやってみよう!!」でみんなで田植えした稲がどのように成長したのかを写真で紹介しました。
(5)稲刈り体験:はさみを使って稲刈りを行いました。
(6)脱穀体験:昨年収穫した稲穂からフォークを使って脱穀体験を行いました。
(7)籾摺り体験:すり鉢と野球ボールを使って籾摺り体験を行いました。籾殻はふーっと吹いて飛ばしました。
(8)調理実習:昨年10月の親子農業食育教室「お味噌を作ってみよう!!」で手作りしたお味噌を使った味噌汁を作りました。
(9)昼食:羽釜で炊いたご飯と焼きさんまを食べました。
(10)サイエンスラボの田んぼ紹介:農家の方のご好意によってお借りしている農地での田んぼ作りを紹介しました。
(11)田んぼ見学と集合写真:サイエンスラボの田んぼを見学し、そこで集合写真を撮りました。
(12)稲刈りをやってみよう!!スライドショー
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
11月3日から6日の日程で東京のお台場地区で開催されるサイエンスアゴラ2016という日本最大の科学イベントで南相馬サイエンスラボは「南相馬市の科学教育による被災地復興への取り組み」というタイトルで口頭発表することになりました。
サイエンスアゴラは国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催する科学イベントです。JSTは社会における科学の振興を目的に様々な大学や研究機関などと協力しながら様々な活動をしています。サイエンスアゴラ2016の今年のテーマは「つくろう、科学とともにある社会」です。
そうした中で「震災復興5年」は今年の重要なテーマの1つとなっています。南相馬サイエンスラボはこれまで南相馬市教育委員会の後援を得て親子で体験を通して学ぶ様々な教室を開いてきました。今回のサイエンスアゴラ2016ではこれまでの活動の事例紹介や参加者と一緒に行う天体に関する体験授業を行うとともに、将来の目標である「地域資源を活かした新しい学校作り」に関する協力者を探す機会としたいと考えています。
科学は私たち人間が自然に生かされていることを教えてくれます。科学は私たちも宇宙の一員であることを同時に教えてくれます。私たちはこれまでの活動から気がついた「人が生きて育つ中で大切なものは何か」を参加者の皆様と改めて共有したいと考えています。
南相馬サイエンスラボの発表は11月5日(土曜日)10時30分からC会場(産業技術総合研究所)で行なわれます。是非、ご都合の付く方はお集まりください。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
平成26年4月の設立から「人々に実験や観察を通して科学の素晴らしさを伝える」を目的にして活動してきた南相馬サイエンスラボ(任意団体)の齋藤です。
今年初めから団体の組織強化や他団体との連携、事業の拡大などのため、NPO団体としての設立承認を県に対して申請してまいりました。
その結果本日、福島県の内堀知事の名前で特定非営利活動法人南相馬サイエンスラボの設立承認申請が認証されたというお知らせが届きました。
今後2週間の間に法人の登記をはじめとした様々な手続きを法務局や県の出先機関に対して行わなければなりません。
以下に当法人の定款に記載された目的を転記します。さらに気を引き締めて公益活動を進めていこうと思います。今後ともみなさまのより一層のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
平成28年8月19日
特定非営利活動法人南相馬サイエンスラボ 理事長 齋藤実
<目的>この法人は福島県内等に在住する幼児・児童・生徒・親子等に対して各種自然科学・農業・食育・環境保護・歴史・文化等の体験活動支援や学習活動支援等の青少年健全育成等に関する事業、地域教育プログラムや教育施設の運営の活性化と有効活用をはかるための事業を行い、こどもたちの健全育成と地域教育力の向上に寄与することを目的とする。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
平成28年度相馬野馬追も終わりました。朝晩はだいぶ涼しくなり、東北の短い夏は間もなく終わろうとしているのを感じます。
さてこの度、元東京大学医科学研究所特任教授で現在、NPO法人医療ガバナンス研究所の理事長を務めていらっしゃる上昌広先生が主催されていらっしゃる医療関係者向けのメールマガジンMRICに南相馬市立原町第二小学校で開催された放射線教育の出前授業「放射線って何だろう?」の実施レポートが掲載されました。
放射線教育は放射能、放射線、放射性物質といった似た名前の言葉が使われたり、難しい単位が使われたりすることで難しいというイメージがあります。私たちはそうしたものを出来るだけ使わずに小学生を対象に遊びを通して学ぶやり方を行いました。以下のレポートをご覧下さい。
<小学3−4年生を対象にした放射線教育の実施レポート>
東日本大震災とそれに伴って発生した福島第一原子力発電所の事故から5年4ヶ月が経過しようとしている現在、南相馬市では各地で相馬野馬追の準備が行われています。
さて、私たちはこの度南相馬市立原町第二小学校の山邉彰一校長先生から放射線教育の依頼を受け、平成28年7月5日に小学3−4年生を対象にした出前授業「放射線(ほうしゃせん)って何だろう?」を実施いたしました。対象となるこどもたちは震災当時就学前の幼稚園生あるいは保育園生であり、担任の先生によると「避難の経験は覚えていたとしても極端な被災経験については覚えていないかもしれない」とのことでした。
一方、校長先生のお話では一般的に学校現場での放射線教育では専門家が持ってきた放射線測定器を使った実習や霧箱などによる放射線の可視化実験などが行われることが多いそうです。確かにそれらはある程度科学の基礎知識がある大人向けであれば有効なやり方だとは思いますが、放射線測定器にしろ、霧箱にしろ、一般の人々の生活の場では目にすることがないものですので私は大人にもこどもにもわかりやすい放射線教育にはもっと別なやり方があるのではないかとずっと思っていました。
南相馬サイエンスラボは「人々に実験や観察を通して科学の素晴らしさを伝えること」を目的にした任意団体で、私たちは設立からこれまでの2年間で科学や農業や食育や乗馬などをテーマに40回を超える親子で学ぶ体験教室を実施してきました。そうしたイベントでいつも大切にしているのは身近なものを題材にして科学の素晴らしさやものごとの仕組みなどを体験を通して学ぶやり方です。
私たちが親子イベントを行う際にそうしたやり方を貫いているのは私が学生時代に指導教官から「研究者にとって難しいことを専門用語を多用して難しく説明することは簡単だが、難しいことを身の回りにある身近なものを使って出来るだけ専門用語を使わずに相手にわかりやすく説明することが実は一番難しいのだ」という内容の指導を何度も受けていたことが理由です。
さて、今回の出前授業の対象は小学3−4年生でした。大人でも目に見えない放射線への心配や不安を感じている人がまだ存在している中で、基礎学力がまだ不十分な彼らに対してシーベルトやベクレルといった生活の中でおよそ触れることのない専門用語を使うことは出来ません。さらにじっと座って長い時間話を聞くことが難しい年代でもあることを考えれば彼らに対して放射線教育を行う際には座学だけではなく体を使った遊びなどを通して理解させることも必要であるとご理解いいただけるかと思います。
原発事故によって福島県の特に浜通り地方には岩手県や宮城県ではほとんど問題にされない放射能災害によって今も故郷を追われて生まれ育った家に帰ることが出来ないでいる人が数多く存在します。地震による家屋の倒壊や津波被害だけであればこのようなことには成らなかったことを考えれば、震災から5年が経った今、改めてこどもたちに放射線教育をきちんと行い、今後避難指示解除がなされていくであろう浪江町や飯舘村の人々が抱えている問題を正しい知識によって理解できるようにすることは教育に携わる人間として大切なことだと私たちは考えています。
<放射性物質・放射線・放射能・半減期について>
さて、科学的知識が十分ではないこどもたちに専門用語を出来るだけ使用しないで放射線教育をどのように行うかは大きな課題ですが、その最も有力な候補は南相馬市に震災以降何度も訪れて人々に対して放射線教育を行ってくださっている上昌広教授のチームの手法だと私たちは考えていました。上先生のチームが行っている放射線教育とは放射性物質をプロ野球のピッチャーに例えるやり方でした。以下にそれらの対応一覧を示します。
・ 放射性物質(プロ野球のピッチャー)
・ 放射線(野球ボール)
・ 放射能(ボールを投げる能力)
・ 放射線のエネルギー(球速)
・ 放射線の種類(球種)
・ デッドボール(被曝)
・ 半減期(投球数が100球を超えて疲れてくること)
今回私たちはまず初めに公園などのボールプールに使われている柔らかいプラスチック製のボールを200個準備し、楽天ゴールデンイーグルスの野球帽をかぶり、こどもたちが担任の先生に対して実際にそのボールを投げる(ぶつける)ことで放射性物質・放射線・放射能について理解させるとともに半減期に関しては「疲れて半分元気が無くなること」と教えました。運動会の練習などで校庭を走る際にも疲れてくると速く走れなくなることなどを説明するとこどもたちもそれぞれの用語の意味をよく理解してくれたようです。
<電磁波の種類と生活現場での活用事例>
次に放射線が電磁波という大きなグループの一員であることを身近にあるラジオ(電波受信機)、携帯電話(マイクロ波送受信機)、リモコン(赤外線送信機)などを使って実際に電波の受信実験(特定の周波数に合わせて地元のラジオ番組を聞く)、マイクロ波の送受信実験(携帯電話でスタッフと会話)、赤外線の送信実験(リモコンでプロジェクターのメニュー画面を操作)などを行いました。これらの実験によってこどもたちは電磁波というものが生活の身の回りで広く使われていることを理解できたようです。
<太陽光線も電磁波の仲間>
さらに太陽光線に含まれている可視光線と赤外線、紫外線など目に見えない光成分に関して虹を使って説明しました。こどもたちにとっても大人にとっても虹はとても美しい自然現象ですので、そうしたものもわかりやすい題材なのだと改めて感じました。
<懐中電灯(光)を使った電磁波の性質>
続いて懐中電灯を10個使って数を増やすことで明るくなること、距離を大きくしていくことで暗くなることを実験によって示しました。これにより放射性物質から放出される放射線の影響を防ぐには放射性物質から離れることが大事であるという基本をこどもたちも理解できたようです。さらに光であれば下敷きなどで遮蔽することが可能ですが、放射線の場合は通り抜けてしまうものもあるので注意が必要であることを説明することで光と放射線の性質の違いなどについても触れました。放射性物質と放射線測定器という「実物」を使うことが難しい教育現場ではこのやり方が最も妥当なやり方だと私たちは考えています。
<除染と農業復興への取り組み>
最後に南相馬サイエンスラボが公益財団法人浦上食品・食文化振興財団の支援を受けて行っている親子農業食育教室で実施した除染、野菜苗の定植、野菜の収穫、放射能測定、調理(カレーライス)と試食に関する活動紹介を行いました。
(1)南相馬サイエンスラボの敷地内にある畑の表土を5 cm, 10 cm, 15 cm掘ってそれぞれの土の放射能測定を行った結果、予想通り表面5 cmに全体のほとんど(86%, 1,200 bq/kg)が含まれていることが分かった結果を示し、
(2)表土を取り除き、堆肥などを混ぜてそこに親子で一緒に茄子、胡瓜、トマトなどの夏野菜を定植した様子を示し、
(3)親子で一緒に収穫した夏野菜の放射能測定を行い、どの野菜からも放射性セシウムが検出されなかったこと、それらを使ってカレーライスを作って食べた様子などを示しました。
これらの活動は科学的な調査結果をもとに規模は小さくとも表土を除く除染を行い、安全を確認した畑でこどもたちによって植えられた野菜を育て、再びこどもたちが収穫する喜びを体験するだけではなく、保護者の方にはそうした除染を行うことでまた再び農地を再利用できるようになること、測定によって地元で流通している野菜の安全性は確認されていることなどを知ってもらうことが目的でした。
校長先生のお話では今回の出前授業に参加したこどもたちが通う南相馬市立原町第二小学校やこどもたちの自宅周辺などはすべて除染が済んでおり、安心して学校生活を送ることができる環境が整っているそうです。今後こうした「放射線って何だろう?」を学んだこどもたちがこれから避難指示解除がなされていく飯舘村や浪江町の人々が現在も抱えている問題を理解するための助けとなることを期待しています。
<謝辞>
今回上昌広先生のご好意と原町第二小学校の山邉彰一校長先生のご依頼によって初めてこどもたちを対象にした放射線教育を実施することが出来たことについて改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。今回の出前授業をきっかけにして、上先生に教わったこども向けの放射線教育のやり方(学校現場での指導法)を放射能災害を受けた南相馬市から全国に発信し、原子力発電所が抱えている問題をこどもたちに正しく伝え、そうした問題を将来にわたって共有できることが出来ればと心から祈っております。
<最後に>
南相馬サイエンスラボは現在、福島県の担当者とNPO法人化に関するやりとりを行っている最中です。今年の秋には特定非営利活動法人として再出発をする予定となっております。地域の自然や歴史あるいは専門家などの「地域資源を活かした地域教育を主体とした新しい学校」を南相馬市に作ることを目標に益々頑張ってまいりますのでどうか今後ともご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。この度は誠に有難うございました。
<略歴>
昭和46年生まれ(福島県福島市出身)。幼稚園生の時に昆虫採集に熱中していたことで将来「いきものはかせ」になると決意。福島高校から埼玉大学、同大学院を修了し理学博士(専門は発生生物学)となる。その後、広島大学、日本医科大学、慶応義塾大学、東京医科歯科大学、その他バイオベンチャー企業などで遺伝子、タンパク質、糖鎖など生体物質の網羅的解析手法による癌や白血病等の病気の診断法や治療薬の開発を行う。平成25年4月に研究者から科学教育者へ転身。南相馬サイエンスラボ代表。先祖は奥州中村藩勘定奉行を代々勤めた紺野文太左衛門。平成28年の相馬野馬追いに騎馬武者として先祖の旗を背負って初参加。理学博士、高校理科教員免許、上級バイオ技術者、除染士、食品衛生責任者。趣味は家庭菜園、天体観測など。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
先祖の家系図を携えて南相馬市に引っ越してきてから3年と4ヶ月、念願が叶ってようやく初めて相馬野馬追に騎馬武者として参加することが出来ました。私の母方の先祖は奥州中村藩勘定奉行を四代に渡って勤めた紺野文左衛門です。中村藩は当時繰り返し起きていた凶作と飢饉に苦しんでいました。後に天明の飢饉(1782-1788年)と呼ばれる大凶作です。多くの領民が餓死し耕作が放棄された農地は荒れ果て、中村藩の財政は逼迫しその影響は長く続いたと言われています。勘定奉行の仕事は今の財務省、総務省、農林水産省が合わさったようなものだと考えられています。家系図や様々な資料を調べてみると先祖は当時御当主が藩の復興のために取り入れた報徳仕法の実践(移民、開墾、検地、植林)事業を懸命に行っていたことがわかります。
私はそうしたご先祖が行っていた復興への努力に感謝し東日本大震災による復興を目指しているこの地で科学や農業などをこどもたちに教える傍ら相馬野馬追に先祖の旗を指して出場することが夢でした。今年多くの先輩達に助けられてやっとその夢が叶ったことを大変嬉しく思っております。
母の旧姓は紺野といって本家は原町区馬場にあります。本家の伯父は震災で亡くなり今では紺野家の旗(白地紺円相)を指して代々先祖が相馬野馬追に出場していたのかどうか不明です。私は将来本家に男子が誕生して相馬野馬追に出場することになった際にこの旗を返すつもりでおります。その際には紺野家が所有している三本の旗のうち残りの二本のどちらかをお借りできればと思っております。今年は馬場地区で毎年野馬追に参加している方にお世話になりました。
相馬野馬追に出場してみてわかることはやはり「戦国絵巻」や「お祭り」ではないということです。心を一つにして古来の陣羽織や甲冑を身に付けて馬に乗り本来の相馬野馬追が持つ意味を理解してそれぞれが与えられた役割を果たすこと、それが相馬野馬追の大切なことなのだと改めて感じました。そのためには乗馬の練習も必要ですし、衣装や馬道具などの準備も欠かせません。それにも増して大切なのはそれを支えてくれる家族や友人の存在です。
昨年私は功労者の仲間(ちゅうげん)を務めさせていただき相馬野馬追への出場には自身の努力や鍛錬も必要ですがそれ以上に家族の理解とサポートが必要だということを体験を通して学びました。来年も再来年もずっとこの地に暮らし伝統ある相馬野馬追の継承のために与えられた役目を果たせるよう努力してまいりたいと思います。沿道からお声がけくださった皆様、写真を提供してくださった皆様、出場にあたり道具などをお貸しくださった皆様、当日の移動や道具の運搬などをしてくださった皆様、出場に際してお世話して下さった家の皆様、本当にありがとうございます。今後ともどうかよろしくお願い致します。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
理科専門の学習塾「こども科学実験教室」では7月末に生徒さんたちが自分で考えたサバイバル(?)キャンプを行います。テントの設営や飯盒炊飯などキャンプらしいメニューが揃っています。
そうした様々なメニューのなかで彼らが一番楽しみにしているのはどうやら「ドラム缶風呂」のようです。そこで先日練習を行いました。実際にやってみるといろいろな問題点が見つかり、改良が必要なことがわかってきましたが、とりあえず生徒さんたちはぬるま湯に浸かって楽しんでいたようです。キャンプは7/30-8/1の予定です。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
7月に入り、相馬野馬追まで3週間を切りました。陣羽織や甲冑などの装備品やスケジュールの話などだいぶ盛り上がってきたように感じます。
さて、平成26年4月に設立した南相馬サイエンスラボはこれまで多くの体験活動を行ってきました。私たちの将来のゴールは南相馬市に地域教育を学ぶための新しい学校を作ることだと考えています。そうした目標を定めたことで昨年末からNPO法人化に向けた手続きを進めてきました。現在福島県の担当者と書類のやり取りを行っています。
本日、福島県文化スポーツ局文化振興課の担当者に対して3回目の修正書類を提出しました。法人化に必要な書類には様々なものがあり、法人化までには多くの手続きが必要になります。あと1−2回のやり取りはあるかと思いますが、今年の相馬野馬追が終わる頃にはある程度の目処がわかるのではないかと考えております。
法人の目的や活動の種類などを示した定款の1頁目を以下に示します。もし私たちのそうした目的や活動に共感し、協力したいという方がいらっしゃいましたらこちらまでご連絡ください。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
梅雨明けも間近に迫り、今年も野馬追の季節が近づいてきました。今年、私は初めて騎馬武者として相馬野馬追に参加することになります。乗馬の練習や陣羽織や甲冑など準備するものが多くてなかなか大変ですが、先祖の旗を背負ってご先祖の御恩に報いたいと思っています。
さて、みなさんは原ノ町駅前にある南相馬市立中央図書館(南相馬市民情報交流センター)の屋上にある天空のテラスという円形広場があることをご存知ですか?ミニコンサートや天体観測イベント、そして恋人たちが語らうための施設だと伺っています。現在その場所がきちんと活用されているかどうかはわからないのですが、実はそこは図書館の建設当時に天体望遠鏡を設置して天体観測所機能を持たせる計画があったという噂を聞いたことがありました。
科学教育施設が不足していると言われている南相馬市にそうした場所があればもっと大人もこどもも宇宙や天体に興味を持つのではないかと私はずっと前から思っていました。先に挙げた天文台建設計画が本当にあったのかどうかをきちんと確認するため、私たちは先日(6月17日)「南相馬市にプラネタリウムを作ろう!!」というイベントを開催いたしました。
そのイベントには星の村天文台の台長でいらっしゃる大野裕明様、株式会社五藤光学研究所のご担当者様、羽根田・カンポス彗星発見者の羽根田利夫さんの姪にあたる羽根田ヨシさん、その他天体に興味をお持ちの南相馬市民の方が多く集まってくださいました。
そしてみんなで食事をしながら、大野さんのお話によって天空のテラスに望遠鏡を設置する予定であったことが確かであることなどを確認することができました。
ところで、みなさんは南相馬市出身の天文学者「羽根田利夫さん」をご存知ですか?今からおよそ40年前の昭和53年に新しい彗星を発見した方です。その彗星は発見者の羽根田さんとカンポス氏の名前をとって「羽根田・カンポス彗星」と名付けられました。
私は当初、上述の天空のテラスにドームを作り、そこをプラネタリウムにするのが良いのではないかと考えていました。しかし、既存施設に追加することの難しさや、今のままで活用方法を考える方が良いのではないかという考えも参加者の方から上がりました。一方、南相馬市中央図書館には絵本の読み聞かせなどを行う「お話の蔵」というとても素敵な場所があることをその時初めて知ったのでした。
参加者のみなさんは一旦南相馬サイエンスラボに移動して、そこで株式会社五藤光学研究所様の小規模プラネタリウムの先行事例などを伺いました。
今回、星の村天文台の大野さんや羽根田ヨシさんのお話をよくお聞きすることで今私たちが考えるべきことはプラネタリウムの建設ではなく、それよりも先に地元の地域資源である羽根田利夫さんの偉業をきちんと後世に残す作業(映像化など)に注力することではないかと考えるようになったのです。そこで後日羽根田さんが彗星を発見した場所を実際に訪問してみました。
彗星発見の場所は本当に素晴らしいところでした。こどもたちに宇宙への夢や興味を持ってもらうには最高の場所だと感じました。
今後私たちは川崎市在住の須摩修一さん(世研話)のご協力のもと、羽根田ヨシさんへの取材を進めて羽根田利夫さんの偉業を映像化しようと考えております。もしそうしたものが完成した際には羽根田利夫さんの望遠鏡や資料が展示されている南相馬市博物館で試写会なども出来ればと思っております。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
相馬野馬追まで一ヶ月となり、南相馬では毎日雨が続いていますね。
さて、少し前のことになりますが4月の24日(日)に南相馬サイエンスラボで第13回親子農業食育教室「田植えをやってみよう!!」を開催しました。当日は晴天に恵まれ、たくさんの親子が集まってくれました。当日の様子は以下の通りです。
(1)田植えに用いた稲の苗(コシヒカリ)とバケツ(30個)
(2)JAふくしま未来の佐藤文宏さんのお米についての授業
(3)まずはみんなで代掻きをしました。混ぜることで稲の根が伸びやすくなるそうです。
(4)田植えをしました。1つのバケツに3〜4本の苗を植えました。
(5)羽釜で炊いたごはんをよそって
(6)大人も子どもも大好きなカレーライスを食べました。
(7)みんな笑顔でカレーライスを食べました。
(8)最後に科学のポーズで集合写真を撮りました。
(9)今、苗はどんどん育って分蘖(茎が増えること)が進んでいます。
<まとめ>放射能災害を受けた南相馬市の農業復興を目的とした親子農業食育教室は、
(1)きちんと除染をすることでまた再び農地を活用することが出来ること
(2)農業は楽しく元気に野菜などの植物を育てること
(3)親子で体験を通して学ぶことを通して実現しようとしています。
今後も楽しいイベントが続きますのでご期待ください。
第13回親子農業食育教室「田植えをやってみよう!!」スライドショー
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
明日は火星が最接近するそうです。観測を楽しみにしていたのですが、残念ながら南相馬市は梅雨入り前の曇り空となりそうです。
さて、JST(科学技術振興機構)の設立20周年を記念して昨日福島市駅前のコラッセで記念シンポジウムが開催されました。当日はノーベル賞受賞者の益川敏英氏やロボットを作っているサイバーダインの山海嘉之社長をはじめ、東北の高校生スピーチや私も含めた5名によるパネルディスカッションなどがありました。
益川先生からはこどもの頃に興味を持ったことや学生時代の優れた友人との出会いなどが研究に結びついているというお話を頂きました。山海先生からはこどもの頃に教科書に書いてある実験を全て自宅で実際に行っていたこと、体内の神経から発せられている電気信号を利用して体に不具合がある患者さんのリハビリを行う画期的なロボット開発のお話などを伺いました。
高校生の発表からは彼らが震災からの復興に強い思いを抱いていることを感じました。そうした強い思いを抱いている彼らが将来どのような夢を実現させていくのかとても楽しみに思いました。
さて、最後に福島ガイナックス社長や私など5名のパネルディスカッションがありました。私は南相馬サイエンスラボ代表として、将来南相馬市に地域教育を学ぶことが出来る新しい学校を作りたいという考えを発表しました。以下に簡単に発表内容を示したいと思います。
(1)南相馬サイエンスラボを設立した理由について
全国の地方都市には様々な共通の問題があった(左上)。南相馬市は震災で放射能災害を受け、今も田畑や里山はその多くが放棄されている(右上)。もしこのような状態が続くならばこども達は大切な自然から得られる感動やワクワク体験がないまま成長し、故郷への思いが無い大人となってしまうことでしょう。
私が幼い頃に生き物博士になりたいという夢を実現させたのはそうした幼少期の体験でした。そこで身の回りのもの全てが学びの対象である科学(理科)を親子で体験を通して学ぶ活動をしたいと考えて南相馬サイエンスラボを設立しました(右下)。南相馬サイエンスラボのそうした活動の際に大切にしていることは地域の専門家(地域資源)を活用することです(左下)。そうした地域資源を活用した活動を通して震災前の問題や震災後の問題を解決しようと考えているのです。
(2)南相馬サイエンスラボの基本スタイル
南相馬サイエンスラボが行っている科学や農業その他様々なイベントで大切にしていることは初めにテーマに関連した科学実験や理科の授業を行い、その後に楽しいことを親子で体験するという「実験・学習」と「楽しい体験」を組み合わせて行うという基本スタイルなのです。このようなこども向けの科学イベントは後半の楽しいことだけで構成されていることがほとんどのようです。私たちはそのような形だとこどもを連れていった保護者は参加することなくただ疲れてしまうということにつながるのでは無いかと考えているのです。ですからそうではなくて保護者の皆さんにも参加していただいてこどもの頃に習ったことを思い出したり改めて学ぶ機会としていただきたいと思うのです。
(3)地域教育プラットフォーム構想
そうした様々なイベントを繰り返していった将来、私たちは地域の様々な団体や大学などと連携して学校教育を下支えするような地域教育を考えるプラットフォームを作りたいと考えているのです。
(4)地域資源とは?
地域資源とひとことで言っても何が地域資源なのかを具体的に上げることは難しいかもしれません。しかし、ここで私たちが考えている地域資源とは歴史や文化や農作物あるいは自然なども含めた全てのものが大切な地域資源だと考えているのです。
(5)地域教育を活かした大人もこどもも学べる新しい学校作り
私たちはそうした地域教育を学ぶ学校をこの南相馬市に作りたいと考えているます。学校教育と地域教育というものは少し前まではひとつであったと思われます。農業が中心だった日本では薪でご飯を炊いたり風呂を沸かしたりすることはどこの家でも当たり前に行われていたはずです。
ところが今は電気やガスや水道などの便利なものをお金を払ってサービスを受ける社会へと変わってしまいました。都会で家庭菜園に熱中する人たちが多いことも、都会のこども達が夏休みの田舎暮らしに感動しているのはなぜでしょうか。
私はそれは人間がかつては自然と共に生きていたことの証であり、自然の一部であることを本能的に知っているからだと思っています。今、そうした感動を体験を通して大人もこどもも学ぶことが出来る学校を作りたいという夢をお話しいたしましたが、まだまだ構想段階でどのようにすればそうした学校を作ることができるかは全くわかりません。そうしたものを実現させるにはここにお集まりの皆様のご理解とご協力が欠かせません。
もしそうした学校を南相馬市に作ることが出来たとすれば、そこで学んだ子どもたちは素晴らしい感動を胸に成長することが出来るでしょうし、そうした学校で教えることが出来た教師の卵を福島県内に送り出すことができるとしたら、人材育成や情報発信の意味でも南相馬市の価値は単に震災から復興した町としてではなく、さらに高いものとなることでしょう。どうか皆様のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
以上のような内容でした。これからの数年間は南相馬サイエンスラボがさらに頑張っていかなければならないものとなることでしょう。今後ともどうかよろしくお願いいたします。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
最近は爽やかな晴天が続いていますね。南相馬市ではそろそろ相馬野馬追の準備が始まっているようです。
さて、先日5月8日に南相馬サイエンスラボが主催して「南相馬市の地域教育を考える」をテーマにした勉強会を開催しました。参加者は24名でした。南相馬市教育委員会教育長の阿部貞康様、うつくしまNPOネットワーク事務局長の鈴木和隆様を来賓としてお招きして祝辞を頂き、福島大学総合教育研究センター教授の岡田努先生の基調講演を行って頂きました。
その後に岡田努先生、南相馬市小中学校校長会会長の高野博幸先生、ゼロ村牧場パカラッチョ牧場長の平井崇昇様、そして南相馬サイエンスラボ代表の齋藤実の四人のパネラーによるパネルディスカッションを開催しました。ファシリテーターはNPO法人実践まちづくり理事長の箱崎亮三様にお願いしました。
以下に当日の様子を順番に紹介いたします。
(1)来賓挨拶 阿部貞康様(南相馬市教育委員会教育長)
震災から5年、南相馬サイエンスラボは設立から2年が経過し親子を対象にした様々な活動を展開している。今後もこうした体験を通して学ぶ地域教育は益々重要となってくると思われる。南相馬市としても様々な形で応援していきたい。
(2)来賓挨拶 鈴木和隆様(うつくしまNPOネットワーク事務局長)
県内のNPO法人は介護、福祉、スポーツなどが中心で科学技術の振興を目的としているものは少ない。NPO団体は海外では大学を卒業した最初の就職先として人気がある。地域教育の重要性が南相馬市の復興に重要な意味を持つと思われる。大いに頑張って欲しい。
(3)代表挨拶 齋藤実(南相馬サイエンスラボ)
幼少時に生き物博士になりたいという夢を実現させたが震災後に勤めていた会社を会社都合で退職し先祖が生きてきた南相馬市に引っ越した。実験や観察を通して科学の素晴らしさを伝えることを目的に活動をしてきた。2年間でのべ1500人の参加者。今後は地域資源を活かした学校を作りたい。
(4)基調講演 岡田努先生(福島大学総合教育研究センター教授)
「演題」科学教育活動における地域連携
~南相馬の子どもたちのため学校・行政・企業・市民にできること~
福島県内の科学教育施設や研究機関、企業などが連携してイベントを行うspffという協力体制を作り県内各地で科学イベントを行っている。各イベントでは例えば草木染めというテーマにそれぞれの施設の化学、歴史、芸術など複数の専門家が関わる形をとるように工夫。地域教育活動が県内に広がっている。
(5)パネルディスカッション 高野博幸先生(南相馬市小中学校校長会会長)
小高区の小学生は現在鹿島中学校にある仮設校舎に通学している。28年度の新入生は6名と少ない。原町区や鹿島区のこどもたちと違ってどこの中学校に進学すべきかや生活の拠点をどこに置くかなど難しい問題を抱えており、地域の体験教育などに関してはまだ遅れている傾向がある。
(6)パネルディスカッション 平井崇昇氏(ゼロ村牧場パカラッチョ牧場長)
鹿島区にあった相馬ポニー牧場で働いていたが現在は仙台市泉区にあるゼロ村牧場パカラッチョで馬とのふれあい体験を提供する仕事をしている。こどもたちはそこで様々な体験を通して自ら学ぶ経験をしている。親が見守ることの重要性などについての事例紹介をしてくださった。
(7)パネルディスカッション 齋藤 実(南相馬サイエンスラボ代表)
科学や農業などをテーマにしたイベントを行う際に大事にしていることは前半にどこの家庭にもある身近なものを使用した理科の授業を行い、そこで学んだ経験を活かして後半に楽しい体験を提供するスタイル。今後の課題としては考えを共有する協力者が必要だと考えている。
(8)パネルディスカッション 岡田努先生(福島大学総合教育研究センター教授)
南相馬市には科学教育施設が少ない。そうした中で南相馬サイエンスラボは地域連携を重要視している。学校と市民団体間の連携を上手に行うことが重要。大学のゼミの学生がそうした活動に参加して学ぶようなことがあれば理想的。
(9)質問 渡辺一成様(前南相馬市長)
南相馬サイエンスラボの活動に関して今回初めて詳しく知ることが出来た。こうした素晴らしい活動を継続していくには持続可能な安定財源を得ることが必要で、そうしたことを実践している方に相談していく必要があるだろう。
(10)質問 須摩修一様(世研話代表)
川崎市は巨大なタワーマンションが立ち上りこどもの数は急増している。教師が数多くのこどもたちを相手にする必要があるため、小高区の状況は児童1人に対して多くの時間を割けるためかえって教育には良い面もあるのではないか。
(11)質問 森岡こう様(としょかんのTOMO)
海外の教師は大学院修士の資格が必要であることもあり日本に比べると専門性も高い場合があると聞いている。日本の教師は全科目を教える必要があり学習指導要領に縛られた授業になっているのではないか。地域教育を学ぶ仕組みを作った方がよいのではないか。
(12)総評 阿部貞康様(南相馬市教育委員会教育長)
地域教育に関する基調講演やパネルディスカッションを通して地域資源を活用した地域教育の重要性を参加した皆さんと共有することが出来たと思います。こうしたよい取り組みを今後も続けていき南相馬市の将来につなげていければと感じた。
(13)集合写真(日本語手話の科学のポーズで)
まとめ
こどもたちとその保護者を対象に親子科学実験教室、親子農業食育教室など体験を通して学ぶ様々な事業を行っている南相馬サイエンスラボが特定非営利活動法人としての設立申請書類を福島県に提出したことを記念して、学校教育が抱える問題をどのように解決していくのかを大学、行政、企業、市民活動団体など様々な立場から議論した。その結果地域資源を活かした新しい学校を南相馬市に作りたいと考えている南相馬サイエンスラボの考えを参加者と共有することが出来た。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
5月も中旬となり暑い日も増えてきましたね。
さて、本日南相馬サイエンスラボで第14回親子農業食育教室「野菜の苗を植えてみよう!!」が開催されました。講師はJAふくしま未来の農業指導員の佐藤文宏さんでした。
まず親子農業食育教室のコンセプト(震災からの農業復興)の説明と佐藤先生からの野菜苗の説明を受けてから
サイエンスラボの畑で育てたじゃがいもの収穫を行い
野菜の苗を植えてからかまどで炊いたご飯をよそって
みんなでカレーライスを食べました。
最後に科学のポーズで集合写真を撮りました。
本日みんなで植えた野菜はナス、トマト、キュウリ、パプリカ、オクラ、トウガラシです。収穫したらまたカレーにしてみんなで食べる予定です。お楽しみに。
第14回親子農業食育教室「野菜の苗を植えてみよう!!」スライドショー
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
最近すっかり暖かくなってきましたね。GWも過ぎ、野馬追いに向けて町全体が動き始めているようです。
さて、こども科学実験教室(理科専門の学習塾)では夏休みに南相馬サイエンスラボでキャンプをしようと考えています。こどもたちがやりたいことを二泊三日の中にぎっしり詰め込んだスケジュールとなっています。
どのメニューも家庭ではなかなか体験できないものばかりだと思います。これから生徒さんたちはキャンプに向けてそれぞれのメニューの練習をしていくことになります。どうなるかとても楽しみです。
現在、こども科学実験教室では新入生を募集しています。こうしたことを毎週こどもさんに体験させたいとお考えの方は是非ご連絡ください。キャンプに限らず1年中楽しいことを一緒にやっています。毎週水曜日午後4時から6時まで南相馬サイエンスラボで開催しておりますのでご興味がございます方は是非無料体験授業にお越しください。
ご連絡は080-3340-8426(齋藤)まで。南相馬サイエンスラボの場所はこちらでご確認ください。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。南相馬サイエンスラボではボランティアスタッフを募集しています。
平成28年4月17日(日)南相馬市博物館とその周辺で第13回親子科学実験教室「春の植物を見てみよう!!〜ポニーふれあい体験教室〜」が開催されました。当日は雨の予報でしたが、何とか無事怪我もなく開催することが出来ました。
ご協力くださいました南相馬市博物館学芸員仲川邦広さん、ゼロ村牧場パカラッチョの皆様、ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました。そのときの様子を以下に示します。
里山と人々の暮らしに関する授業(齋藤実)
ポニーふれあい体験教室(平井崇昇 ゼロ村牧場パカラッチョ牧場長)
ポニーふれあい体験教室(平井崇昇 ゼロ村牧場パカラッチョ牧場長)
豚汁とおにぎりの昼食
春の植物観察会(仲川邦広 南相馬市博物館学芸員)
参加者からの感想発表
科学のポーズで集合写真
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。
このところの暖かさで桜もちらほら咲き始めているようですね。さて、昨日南相馬サイエンスラボの平成27年度総会と特定非営利活動法人(NPO法人)南相馬サイエンスラボの設立総会を開催いたしました。
任意団体として多くの方にお世話になりながら2年間活動してきたことで、南相馬市がかかえる問題を解決するための方法はやはり地域資源を活かした地域教育力の向上なのではないかと考えております。
今後とも皆様の益々のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。
最近だいぶ暖かくなってきましたね。日が長くなったのがよくわかりますね。さて、今夜は明るい月と木星がとても近い位置に見えるそうです。もう少し暗くなると木星も見えてくると思います。楽しみですね。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。
自然界には私たちが知らない様々な不思議があります。今日はそうした自然界の不思議の1つについてお知らせします。
下の写真をご覧ください。これは南相馬サイエンスラボの庭に生えている枇杷(びわ)の幼木を真上から撮影したものです。全ての葉っぱが重ならないように生えていることがお分かりでしょうか。
このような仕組みはバラの花びらやまつぼっくりのうろこなどにも見られるようです。およそ137度の角度で次の葉っぱが生えてくることで重ならないようになっているのです。数学の分野でこの不思議な数字のことがずっと昔から議論されています。
ご興味がございます方は南相馬サイエンスラボにお越しになるか、フィボナッチ数列、黄金比などをキーワードにしてインターネット検索をしてみてください。きっと詳しく知ることができますよ。
南相馬サイエンスラボではこうした身近な自然の不思議をこどもたちやその保護者と共に体験を通して学ぶイベントを行っています。平成28年度も科学や農業食育の分野のイベントを開催いたしますのでご期待ください。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。
いよいよ暖かくなってきましたね。南相馬サイエンスラボの庭にも緑が増えてきました。また池の水の中にも小さな生き物が増えてきたようです。メダカも冬眠から覚めて泳ぎ回っています。
こども科学実験教室の生徒さんと一緒に観察した緑藻の仲間(右上:400倍で観察)
油菜ちゃん(左下)の材料になるアブラナが花芽(右下)をつけました。
こども科学実験教室ではこうした季節の移り変わりで見られる生き物の観察や自然の不思議などを一緒に体験します。是非一度見学にお越しください。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。
やっと暖かくなってきたと思ったら雪が舞うほどの寒さで体調管理が難しいですね。
さて、先日塾の生徒さんと一緒に塩水を使って種もみの選別を行い、重くてしっかりした種もみを選びました。
その後、しばらく洗面器に水を張って芽がでるまで10日ほど置いておいてから苗を作りためのミニ田んぼに蒔きました。今朝見たらついに発芽していることを確認しました。
ここから育った苗を使って4月24日(日)に田植えを行います。ご興味のございます方は是非ご参加下さい
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。
先日の雪もほとんど溶けて日毎に春らしさを感じています。花粉症もそろそろ始まるかもしれませんね。
さて、先日自分で練習した種もみの選別作業を今度はこども科学実験教室の生徒さんたちと一緒に行いました。
まず、(1)塩280グラムを水1リットルに加えて(2)スプーンで混ぜて溶かしました。次にそこに種もみを入れてかき混ぜて(3)浮いてくる軽い種もみと底に沈む重い種もみとに分けました。最後に(4)上に浮いた軽い種もみを茶こしですくってのぞきました(スズメたちの餌にしました)。
底に沈んだ種もみを洗ってから水を張った洗面器に移しました。毎日水を替えて芽が出てくるのを待ちます。田植えが待ち遠しいです。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。
節分が過ぎ、暦の上では季節は春となりましたね。朝晩は寒いですが、日中の日差しは既に春の陽気です。
今年も南相馬サイエンスラボはお米作りを行います。そのためには良い種もみを選ぶ必要があります。
まずは比重1.13の卵が浮くほどの濃い食塩水を作り(左上、右上)、そこに種もみを入れて(左下)、沈んだお米だけを選びました。
水を張った洗面器に移し(右下)、芽出しの工程に進みます。苗作りは2月中旬からの予定です。今から田植えが楽しみです。
第13回親子農業食育教室「田植えをやってみよう!!」は4月24日の予定です。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。
節分が終わり、今日から暦の上では春になりましたね。朝晩は冷えますが、日中の日差しがとても暖かく感じることが出来るようになりました。気分も明るくなりますね。
さて、震災からもうすぐ5年が経とうとしています。除染作業や防波堤の建設、高速道路や鉄道の復旧など目に見える形の復興は進んでいるように見えますが、福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取り組みはまだまだ今後何十年もかかることでしょう。
原発事故が起きてしまったことはもう取り返しのつかないことですが、それによって周辺に住む人たちの生活にどのような影響を及ぼし続けているのかを記録し、人々に伝えることはとても大切なことです。
2月7日(日)の14時から南相馬サイエンスラボでは自給自足の生活や原発事故がもたらした影響などを記録したドキュメンタリー映画「祝福(いのり)の海」の上映会を行います。
震災が起きたことで、自然とは何か、大地の恵とは何か、そうしたことの大切さに私たちは気が付いたのだと思います。この映画は被災地に住む私たちが改めて震災の影響を理解し、あるべき姿を見つめ直すきっかけになると信じています。
素晴らしい映画ですので是非この機会にご覧ください。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。
先日の雪は驚きましたね。仙台などはかなり積もったようです。皆様のところは大丈夫でしたか?
さて急な話で恐縮ですが、1月23日(土曜日)の10時から南相馬ソーラー・アグリパーク(南相馬市原町区泉字前向15)で生ごみ処理やエネルギーについて学ぶ週末オープンスクール2016が開催されます。
参加は無料です。当日は東北大学大学院農学研究科の多田千佳先生が微生物による生ごみ処理に関することをやさしく教えてくださるそうです。私も塾の生徒さんと一緒に参加したいと思っています。
お申し込みやイベントの内容に関するお問い合わせは下のチラシをごらんください。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。
みなさま新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて、1月24日(日)10時から第3回親子農業工芸教室「コットン人形を作ろう!!」が開催されます。
第1回で綿の実を収穫し、第2回で種を取り除いた綿の実を使って人形を作ります。当日はポニーもやってきて乗馬体験も出来ますので是非ご家族でご参加下さい。申し込み用紙は南相馬市内の幼稚園・保育園・小学校に配布します。また相馬市内の各種公共施設やいくつかの商業施設などで手に入れることができます。
南相馬でこどもたちに科学(理科)と農業の大切さを教えている南相馬サイエンスラボの齋藤です。
小学生を対象に実験や観察を通して教科書の流れに沿って理科を教えるこども科学実験教室(理科の学習塾)を開校いたしました。