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<科学教育の必要性とその目的>

 みなさんは「科学」と聞くとどのような印象をお持ちですか?「むずかしい」「専門的」「日々の生活には関係無い」そのような声が聞こえてきそうですね。

 こども達の好奇心はとても旺盛で、遊びの中から色々な疑問や不思議に気が付くのをご覧になったことはございませんか?「なぜ夕焼けは赤いの?」「なんで海の水は青いの?」「宇宙に果てはあるの?」「人間は何歳まで生きられるの?」そうした質問をされて困ったことはございませんか?そうした時に「学校の先生に聞きなさい」とか「図書館で調べなさい」という具合に逃げてしまったことはございませんか?

 実は、こどもがそうした純粋な気持ちで自然科学に興味を持った時は、とても脳が活発に活動していて、勉強が好きになるチャンスなのだと言われています。

 本来、科学は世の中のまだ解明されていない様々な不思議を調査して、そこにある原理や法則を見つけ出すことを目的としています。つまり、大げさに言うと、世界中の科学者は様々な分野の研究によって、あらゆるものごとの仕組みを明らかにして「人類はどのように誕生したのか」「宇宙の成り立ちはどうだったのか」そして「生命と物質の違いは何なのか」などの大問題に挑戦している訳です。ですから、科学者あるいは教育者の役目はこども達の純粋な疑問に対応するとともに、考える力を身につけることがこども達の成長や人間発達に重要だということを理解し、導いていくことなのだと私は思います。

 以前から日本のこども達の<理科離れ>が叫ばれていますが、一方では各地で科学に関するイベントは盛んに行われています。本来、科学イベントというものは、工作をしたり、ただ展示をしたり、仕組みを伝えずに手品のようなショーを繰り返すのでは大変にもったいなく、例えば生活の中で目にする身近なものを対象にした体験学習の機会(○○○って何だろう?)や、身の回りの生活用品や電気製品に最先端の技術や学校で習う理科の基本原理などが詰まっていることをわかりやすい説明や実験によって示す形などが望ましいのだと私は考えています。なぜなら科学教育の本来の意味はこどもたちに科学に対して興味を持ってもらい、その素晴らしさや奥深さを知ってもらうことなのですから。

 NPO法人南相馬サイエンスラボ・こども科学実験教室は今後もそうしたことを意識しながら活動を続けて参ります。


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