第1回親子科学実験教室の目当ては、ものが水に溶けるとは何か、溶けないとは何かをどこのご家庭にもある材料を使って子ども達と一緒に実験し、そこで得られた体験を通してカッテージチーズ作りに挑戦するというものです。
私が5月から12月までの合計8回予定している親子科学実験教室はいつも前半に理科(科学)の授業を行い、そこで科学の実験手法や測定の仕方、科学的なものの見方を子ども達が自分たちで体験して学んでもらうようにしております。
そして後半はそこで学んだことを活かして楽しいことを行うというスタイルを採用しています。
今回はどこのご家庭にもある砂糖、塩(水に溶けるもの)、小麦粉(水に溶けないもの)、インスタントコーヒー(コロイド溶液となる)以上4つのものを材料に子ども達といっしょに実験をしました。
砂糖や水は簡単に水に溶けてしまいます。でも見えなくなったとしても、それは無くなった訳ではなく目に見えないほど小さなつぶつぶになっているのですね。ですからなめると甘かったりしょっぱかったり味がするのです。
一方、小麦粉は溶けません。ですからいつまでも水は透明になりませんし、コーヒーフィルターでろ過すると上に粉が残るのです。
次にコーヒーですが、こちらは少し特殊です。ものが溶けるというのは学校で習うように透明になって見えなくなることだと定義されています。よって、茶色く色がついた水になるコーヒーは変わっているのです。
ここでは詳しくは説明しませんでしたが、コーヒーは水にまぜるとそのつぶつぶの大きさが砂糖や塩と、小麦粉との中間であり、コロイド溶液とよばれるものになるのです。
このように説明した内容は全て子ども達が行った結果から導きだされました。子ども達はまぜること(撹拌)、ろ過、乾固などの化学実験で行われる基礎的な実験手法もここで学ぶことが出来ました。
こうした様々なことを学んだ後、後半はみんなでまつなが牛乳を使ってカッテージチーズを作って食べました。
最後に集合写真を撮りました。